日本株の高配当ETFはどれを選ぶ?6本の中身と業種の偏りを比べる

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日本株の高配当ETF 6本の中身を比べる 業種の偏りと選び方

日本株の高配当ETFはいくつもあります。この記事では、この6本のETF(1478・1489・1494・1698・2529・2564)を並べて、指数・銘柄数・信託報酬・分配・業種の偏りを比べます。

元税務署職員・FP2級の私は、このうち1478と1489を持っています。1489と同じ指数に連動する399Aも持っていて、1489と399Aを合わせると、1478とほぼ1:1です。運用実績は毎月公開しています。

この記事では、次の3つを書きます。

  • 6本の違い(指数・銘柄数・信託報酬・分配・業種)
  • 高配当ETFを選ぶときに見る点
  • 私が1478と1489を持っている理由

インデックス投資の次に何を足し、出口までどうつなげるかを、6章の順番で通して読めるようにまとめたnoteマガジン「インデックス投資の次の一手」があります。

目次

日本株の高配当ETFの比較|1478・1489・1494・1698・2529・2564

6本を並べて比べます。

スクロールできます
147814891494169825292564
名称iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETFNEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信One ETF 高配当日本株上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100)NEXT FUNDS 野村株主還元70連動型上場投信グローバルX MSCIスーパーディビィデンド-日本株式 ETF
運用会社ブラックロック・ジャパン野村アセットマネジメントアセットマネジメントOneアモーヴァ・アセットマネジメント野村アセットマネジメントGlobal X Japan
連動する指数MSCIジャパン高配当利回り指数日経平均高配当株50指数S&P/JPX配当貴族指数東証配当フォーカス100指数野村株主還元70MSCIジャパン・高配当セレクト25指数
銘柄の選び方配当の継続性などの基準を満たす銘柄から、MSCIジャパン指数の配当利回りの130%を超えるもの日経平均の構成銘柄から、予想配当利回りの高い原則50銘柄TOPIXの構成銘柄から、10年以上増配または配当を維持している銘柄など時価総額と予想配当利回りで選ぶ約100銘柄(株式約90・REIT約10)配当や自社株買いなど株主還元に積極的な70銘柄(銀行業・証券、商品先物取引業・保険業・その他金融業を除く)配当利回りの高い銘柄(指数は25銘柄・Jリートを含む)
銘柄数3450501007024(指数は25)
信託報酬(税込)年0.209%年0.308%年0.308%年0.308%年0.308%年0.429%
分配(決算日・基準日の月)年2回(2・8月)年4回(1・4・7・10月)年2回(4・10月)年4回(1・4・7・10月)年4回(1・4・7・10月)年4回(1・4・7・10月)
純資産1,492億円5,494億円905億円591億円379億円723億円
1口の価格約5,483円3,530円42,895円約4,381円2,386円約3,690円
分配利回り(計算)約2.7%約2.9%約3.3%約2.8%※約2.4%約4.1%

基準日:2026年10月21日(信託報酬は各社の現在の料率)。1口の価格は、1489と2529が終値、ほかは基準価額です。分配利回りは、直近1年の分配金の合計(1口あたり・税引前)を1口の価格で割った計算で、運用会社の公表値ではありません。※1698は、10月8日の分配金を確認できなかったため、2025年10月〜2026年7月の4回分で計算しています。 出典:各運用会社の公式ページ・月報・ファクトシート・分配金の履歴

6本は銘柄の選び方が違うため、業種の偏りも変わります。

高配当日本株ETF6本の業種別の構成比。輸送用機器は1478・1489・2529・2564で大きく、1494は化学・卸売業・建設業が大きい
  • 輸送用機器は、1478(18.4%)・1489(16.3%)・2564(12.3%)・2529(10.3%)で大きく、1698は9.5%です。1494には入っていません。
  • 1494は、化学(17.4%)、卸売業(12.5%)、建設業(12.5%)が大きく、輸送用機器・保険業・食料品はありません。
  • 保険業は、1478(14.8%)・1489(9.0%)・1698(6.3%)にあります。1494・2529・2564にはありません。
  • 銀行業は、1698(9.8%)・1489(6.4%)・1494(2.0%)にあります。1478・2529・2564にはありません。
  • 2564は、証券、商品先物取引業が24.7%、REITが7.6%を占めます。
  • 1698は、食料品が14.5%で最大です。月報の上位10業種のみで、10位は3.78%です。

比率の基準日は、列ごとに違います(図の下に書いています)。1489・1494・2529・2564の業種は、保有銘柄に東証の33業種を当てはめた計算です。

日本株の高配当ETFの選び方|利回りだけで選ばない

6本を比べると、見る点は次の5つです。

  • 利回りだけで選ばない。 分配利回りは、6本で約2.4〜4.1%と差があります。6本のうち最も高い2564(約4.1%)は、証券、商品先物取引業が24.7%を占めます。
  • 業種の偏りを見る。 図のとおり、1478・1489・2529・2564は輸送用機器が大きく、1494は化学・卸売業・建設業が大きい構成です。2本以上持つなら、業種が重なるか、分かれるかを見ます。
  • 信託報酬と純資産を見る。 6本の信託報酬は年0.209〜0.429%です。1489と同じ指数に連動する399A(上場インデックスファンド日経平均高配当株50)は、年0.165%です。純資産が小さいと、売買しにくくなることがあります。399Aは2025年7月に上場したETFで、純資産は709億円(2026年9月末)です。売買のしやすさも確認してください。
  • 分配の回数と月を見る。 年2回が1478・1494、年4回が1489・1698・2529・2564です。1478(2・8月)と1489(1・4・7・10月)を持つと、分配は年6回(決算日・基準日の月は1・2・4・7・8・10月)になります。
  • 1口の価格を見る。 1494は1口が約43,000円で、ほかの5本(約2,400〜5,500円)より大きく、少額では買いにくいことがあります。

1478と1489を持つ理由

私が高配当ETFを持ち始めたのは、運用を始めたころの高配当株が割安だったためです。配当というキャッシュフローを得ることと、運用益の取り崩しを配当で受け取る形に今のうちから慣れておくことも、目的です。

2本とも持つ理由は、2つあります。

  • 1489は、高配当日本株ETFの王道だからです。入れる前提で考えました。
  • 1494は1489と重なる銘柄が少なく(50銘柄中8銘柄)、2本目の候補でした。ただ、1口の価格が約43,000円と大きいため、約5,500円の1478を選びました。

割合は1:1で、値上がりの差でずれた分は、年2回(6月と年明け1月)のリバランスで戻しています。1489と同じ指数に連動する399Aは、信託報酬が低いため、途中から買っています。

1478と1489の違い、1:1で持つとセクターがどうなるか、割合を変えたときの変化は、こちらに書いています。

ETFごとの詳しい記事

個別のETFの中身は、次の記事に書いています。

知りたいこと記事読める内容
1494(One ETF 高配当日本株)1494(One ETF 高配当日本株)とは?配当貴族指数の中身と1489・1478との違い配当貴族指数の選び方、業種、1489・1478との重なり
2529(野村株主還元70)2529(NEXT FUNDS 野村株主還元70)とは?銘柄の選び方と1489・1478との違い配当と自社株買いで銘柄を選ぶ指数、業種、1489・1478との違い
1478と1489の割合1478と1489を1:1で持つ理由|元税務署職員・FP2級の保有と割合の比較2本の違い、1:1で持つ理由、割合を変えたときの業種の変化

高配当ETFには、配当利回りに加えて、利益の成長も基準に入れたものもあります。541A(One ETF TOPIX高配当株グロース)は、TOPIX500の構成銘柄から、配当利回りと利益成長を基準に50銘柄を選ぶETFで、信託報酬は年0.308%、分配は年4回です。1478・1489との違いは、こちらに書いています。

高配当ETFを持つときの注意点

  • 銘柄は入れ替わります。 指数の見直しで、構成銘柄や業種の比率は変わります。この記事の数字は2026年9〜10月の時点なので、買うときは最新の資料を公式ページで確認してください。
  • 分配金は一定ではありません。 決算ごとに変わり、差が大きいものもあります。1489は2026年7月が1口9円、10月が49円でした。2564は1月が7円、4月が69円でした。
  • 分配金には税金がかかります。 源泉徴収ありの特定口座では、分配金に20.315%の税金がかかります。NISAの成長投資枠で買った分は非課税です。対象かどうかは、商品ごとに確認してください。
  • 株価は変動し、元本を割ることがあります。 分配金も、株価も、保証されたものではありません。
  • 業種の偏りは、ETFを分けても残ることがあります。 輸送用機器は、6本のうち4本で10%を超えています。

分配金の受け取り方(再投資か受け取りか)と、税金の扱いは、こちらにまとめています。

まとめ

  • 日本株の高配当ETFは、銘柄の選び方が違うため、業種の偏りも違います。輸送用機器が大きいETFが多く、1494は化学・卸売業・建設業が大きい構成です。
  • 選ぶときは、利回りだけでなく、業種、信託報酬、分配の回数、1口の価格を見ます。
  • 私は1478と1489を1:1で持ち、年2回リバランスしています。
  • 買う前に、最新の構成銘柄と目論見書を確認してください。
整理された手順で知りたい方へ

インデックス投資に何を足し、出口までどうつなげるかを、noteのマガジン「インデックス投資の次の一手」(全6章)にまとめています。

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※ 税額の計算や個別の税務相談ではありません。

黒いジャケットを着た優しい表情の男性イラスト(当ブログの著者アイコン)
元税務署FP おてぴ

元税務署職員・FP2級。投資歴は10年以上で、インデックス投資と高配当株ETFを中心に運用しています。保有株を担保にする「代用FX」も、低いレバレッジで続けています。
このブログでは、投資商品や口座の選び方を税金の扱いまで含めて比べ、自分がどうしたかを書いています。運用実績は毎月公開しています。

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