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1494(One ETF 高配当日本株)とは?配当貴族指数の中身と1489・1478との違い

1494(One ETF 高配当日本株)は、TOPIX構成銘柄のうち、10年以上毎年増配している、または安定して配当を維持している銘柄に投資するETFです。連動する指数は、S&P/JPX配当貴族指数(トータルリターン)。アセットマネジメントOneが運用していて、2017年5月に上場しました。
この記事では、アセットマネジメントOneの月次レポート(2026年9月30日)と全構成銘柄のファイルで1494の中身を確認し、高配当日本株ETFの1489・1478と何が違うかを比べます。元税務署職員・FP2級の私は、1478と1489を持っていて、1494は見送りました。その理由も書いていきます。
1494(One ETF 高配当日本株)とは|基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運用会社 | アセットマネジメントOne |
| 連動をめざす指数 | S&P/JPX配当貴族指数(トータルリターン) |
| 設定日・上場日 | 2017年5月22日・2017年5月23日 |
| 信託報酬(税込) | 年0.308%(税抜0.28%)以内。2026年7月8日現在は年0.308% |
| 決算・分配 | 年2回(4月8日・10月8日) |
| 純資産 | 926億円(2026年9月30日) |
| 売買単位・最低購入金額 | 1口。約43,100円(2026年10月16日の株価) |
| 基準価額 | 43,822円(2026年9月30日) |
| NISA | 成長投資枠 |
出典:アセットマネジメントOne 月次レポート(2026年9月30日)、JPX 上場ETF資料。後述も基本的には月次レポート(2026年9月30日)参照。
信託報酬のほかに、対象指数の商標使用料(年0.06%。150万円を下回る場合は150万円)や上場費用なども、ファンドから支払われます。
1494が連動するS&P/JPX配当貴族指数とは|銘柄の選び方
指数は、次の順で銘柄を決めます。
- TOPIXの構成銘柄から選ぶ。
- 10年以上毎年増配している、または安定して配当を維持している銘柄を対象にする。
- 構成銘柄は40〜50銘柄。条件を満たす銘柄が40に満たないときは、7年以上の銘柄を、配当利回りの高い順に足す。
- 配当利回りで加重して、銘柄ごとの比率を決める。構成銘柄の入れ替えは年1回。

米国のS&P500配当貴族指数は、25年連続の増配が条件です。この指数は、「10年以上の増配、または安定した配当の維持」なので、条件がゆるくなっています。

配当貴族という名前ですが、増配を続けている会社だけが入っていますか?
A. 増配だけではありません。条件は「10年以上毎年増配している、または安定した配当を維持している」ことで、配当の維持も条件に入ります。
1494の構成銘柄と業種|化学・建設・卸売が多い
2026年9月30日の月次レポートでは、組入銘柄数は50です。業種は、化学(17.9%)、建設業(13.3%)、卸売業(12.9%)の順に大きく、この3業種で44.1%を占めます。


上位10銘柄は次のとおりです。
| 銘柄 | 業種 | 比率 |
|---|---|---|
| サンゲツ | 卸売業 | 2.7% |
| あい ホールディングス | 卸売業 | 2.5% |
| ノエビアホールディングス | 化学 | 2.5% |
| アマノ | 機械 | 2.4% |
| コスモエネルギーホールディングス | 石油・石炭製品 | 2.4% |
| IDEC | 電気機器 | 2.3% |
| オープンアップグループ | サービス業 | 2.2% |
| 王子ホールディングス | パルプ・紙 | 2.2% |
| 安藤・間 | 建設業 | 2.2% |
| 日本曹達 | 化学 | 2.2% |
2026年10月15日の全構成銘柄のファイルでは、50銘柄の比率は1.5〜2.7%の範囲で、横並びに近い形です。1489の最大の銘柄は4.8%、1478は5.6%(いずれも2026年9月30日)のため、各銘柄の比率はこれらに比べると低くなっています。
1494と1489・1478の違い|高配当日本株ETFの比較
1494を私が保有している2本と並べて比べます。
| 1494 | 1489 | 1478 | |
|---|---|---|---|
| 連動する指数 | S&P/JPX配当貴族指数 | 日経平均高配当株50指数 | MSCIジャパン高配当利回り指数 |
| 銘柄の選び方 | TOPIXから、10年以上の増配または配当維持の銘柄 | 日経平均から、予想配当利回りの高い原則50銘柄 | MSCIジャパン(大型・中型)から、配当の継続性などの基準を満たし、配当利回りが市場平均の130%を超える銘柄 |
| 銘柄数 | 50 | 50 | 34 |
| 比率の決め方 | 配当利回りで加重 | 予想配当利回りと流動性を加味 | 時価総額加重 |
| 信託報酬(税込) | 年0.308% | 年0.308% | 年0.209% |
| 決算 | 年2回(4・10月) | 年4回(1・4・7・10月) | 年2回(2・8月) |
| 純資産 | 926億円 | 5,572.5億円 | 1,462億円 |
| 1口の価格 | 約43,100円 | 約3,525円 | 約5,465円 |
| 最大の銘柄の比率 | 2.7% | 4.8% | 5.6% |
| 上位5業種の合計 | 58.9% | 47.6% | 66.8% |
基準日:2026年9月30日(信託報酬は各社の現在の料率)。上位5業種の合計は、各社の資料の区分で足した値です(1478は「その他」を除く)。 出典:アセットマネジメントOne 月次レポート、野村アセットマネジメント 月次レポート、ブラックロック ファクトシート



1489とは何が違いますか?
銘柄の選び方が違います。1489は、日経平均の構成銘柄から、予想配当利回りの高い50銘柄を選びます。1494は、TOPIXの構成銘柄から、10年以上の増配または配当維持の実績がある銘柄を対象にします。予想の利回りの高さで選ぶか、配当の実績で選ぶかの違いがあります。
銘柄の重なり
1489と同じ銘柄は、50銘柄のうち8銘柄です(王子ホールディングス、積水ハウス、大和ハウス、東急不動産ホールディングス、東ソー、長谷工コーポレーション、丸井グループ、三井化学)。この8銘柄が占める比率は、1494で現物株の部分(先物を除く)の約15%、1489で約10%です。
1478の上位10銘柄(2026年9月30日)のうち、1494にも入っているのはNTTだけです。
1489・1478の上位に並ぶ自動車・保険・海運・鉄鋼などの会社は、1494の上位には出てきません。1489の上位5業種は輸送用機器(16.3%)、保険業(9.0%)、海運業(7.8%)、鉄鋼(7.3%)、医薬品(7.2%)で、1494の上位業種とは違います。
1478と1489の特徴と、持つ割合の考え方は、こちらに書いています。
1494のリターンと分配金|1489・1478との比較
リターン
| 1494 | 1489 | 1478 | |
|---|---|---|---|
| 1年 | +24.7% | +42.9% | +32.2% |
| 3年 | +79.8% | +102.0% | 約+88.7% |
基準日:2026年9月30日。分配金を再投資したとして計算した累積の騰落率です。出典:アセットマネジメントOne 月次レポート、野村アセットマネジメント 月次レポート、ブラックロック ファクトシート
この期間の1年と3年は、3本のうち1494がいちばん低くなっています。基準日や期間を変えると、順位は変わります。※ 過去のリターンは、将来の成果を保証するものではありません。
分配金
1494の分配金(1口あたり)は、決算ごとに次のとおりです。
| 決算日 | 分配金 |
|---|---|
| 2023年10月8日 | 410円 |
| 2024年4月8日 | 491円 |
| 2024年10月8日 | 533円 |
| 2025年4月8日 | 550円 |
| 2025年10月8日 | 567円 |
| 2026年4月8日 | 688円 |
| 2026年10月8日 | 743円 |
直近1年(2026年4月と10月)の分配金は合計1,431円です。2026年10月16日の株価43,100円で割ると、分配金利回りは約3.3%です。同じ計算で、1489は約3.0%(直近1年の分配金104円÷3,525円)、1478は約2.7%(146円÷5,465円)です。
月次レポートの「ファンドの配当利回り」3.86%は、組入銘柄の予想配当を加重平均した数字で、実際に支払われた分配金の利回りとは別です。分配金は、経費を引いたあとの金額が支払われます。
1494の注意点|1口の価格・売買代金・信託報酬・分配回数
- 1口の価格が高い:1口が約43,100円(2026年10月16日の株価)です。買えるのは1口単位なので、決めた金額ちょうどで買うのは難しくなります。
- 売買代金が少ない:2026年10月16日の1日の売買代金は、1494が約2,800万円、1478が約1億4,900万円、1489が約11億2,000万円でした。1日分の数字で、日によって変わります。売買が少ないと、買値と売値の差が広がることがあります。指値注文なら、買う価格の上限(売る価格の下限)を決められます。
- 信託報酬は、1478より高い:信託報酬(税込)は、1494が年0.308%、1478が年0.209%です。
- 配当の実績は、将来を約束しない:「10年以上の増配または配当維持」は、過去の実績を選ぶ条件です。これからも増配・維持されるとは限りません。
- 分配は年2回:1489の年4回と比べて、受け取る回数は少なくなります。分配金が支払われない場合もあります。
1494にかかる税金|分配金は20.315%、NISA成長投資枠は対象
国内の上場株式やETFの分配金には、所得税・復興特別所得税15.315%と住民税5%、あわせて20.315%がかかります。特定口座(源泉徴収あり)では、この税金が引かれた金額が支払われます。上場株式等の配当は、確定申告をしないことも選べます。
1494は、NISAの成長投資枠の対象です。成長投資枠で買った1494の分配金は、非課税です。ただし、分配金の受取方法を「株式数比例配分方式」にしている必要があります(配当基準日までに、証券会社で手続きします)。
私は1494を見送ります|判断の理由
先に前提を書いておきます。ここで考えているのは、「1478と1489を持っている筆者が、1494を加えるか」です。
1口の価格が高い(一番大きい理由)
見送りの一番大きい理由は、1口の価格が高いことです。1494は1口が約43,100円(2026年10月16日の株価)で、買えるのは1口単位です。1489は約3,525円、1478は約5,465円なので、1494は1489の約12倍、1478の約8倍です。
1口単位なので、買う金額を細かく決めにくくなります。たとえば10万円で買うなら、1494は2口(86,200円)で13,800円余ります。1489なら28口(98,700円)です(計算例)。
私の場合、ETFを担保に代用FXのスワップ運用をしています。随時スワップ振替をしてETFの買い増しをしているため、購入単価は小さい方が、買い増しやすいのが大きな理由になっています。
代用FXについてはこちらで全てを紹介しています。


リターンが、1489・1478より低い
先ほど紹介したとおり、2026年9月30日時点の配当込みのリターンについて、1年は+24.7%、3年は+79.8%で、1489(+42.9%・+102.0%)、1478(+32.2%・約+88.7%)より低い数字でした。1494は対象指数との差が小さく(1年−0.2ポイント、3年−2.0ポイント)、この差は主に指数の違いによるものです。過去の数字で、基準日や期間を変えると順位は変わります。ただ、同じ高配当日本株のETFを3本並べたとき、この期間のリターンの面では、1494を加える理由になりませんでした。
信託報酬が、1478・399Aより高い
信託報酬(税込)は、1494が年0.308%、1478が年0.209%、1489と同じ指数に連動する399A(上場インデックスファンド日経平均高配当株50)が年0.165%以内となっており、1494が最も高いです。100万円あたりの年間の信託報酬は、1494が約3,080円、1478が約2,090円、399Aが約1,650円です(信託報酬のみ。ほかの費用は含みません)。
銘柄の重なり
加えるかどうかという点で最も迷ったのは、銘柄の重なりについてです。1494は、1489とは50銘柄のうち8銘柄が重なり、1478とは上位10銘柄のうちNTTだけが重なります。重なりが小さい点は、私が1494を加える向きでの考慮事項でしたが、1口の価格・リターン・信託報酬の3点から、私は1494を見送ることとしました。
高配当日本株のETFの種類や、組み合わせの考え方は、こちらに書いています。
まとめ
- 1494は、TOPIX構成銘柄のうち、10年以上の増配または配当維持の銘柄から50銘柄を選び、配当利回りで加重するETFです。信託報酬(税込)は年0.308%で、NISAは成長投資枠の対象です。
- 業種は化学・建設・卸売が多く、1489と共通の銘柄は50銘柄のうち8銘柄です。比率は最大でも2.7%です。
- 配当込みのリターン(2026年9月30日)は、1年が+24.7%、3年が+79.8%で、1489・1478より低い数字でした。信託報酬は1478・399Aより高くなっています。
- 1口は約43,100円(2026年10月16日の株価)で、1489の約12倍、1478の約8倍です。
- 私は、1口の価格が高いこと(一番大きい理由)、リターン、信託報酬の3点から、1494を見送ります。









