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コア・サテライト戦略の始め方|インデックス投資に足すサテライトの上限と比率の決め方

インデックス投資に、サテライトを足すかどうか。この記事では、筆者(元税務署職員・FP2級)が実際に使っているコア・サテライトの形と、サテライトの上限の決め方を書きます。
筆者の運用は、コアがインデックスと高配当ETF、サテライトが316A(FANG+)と521A(FANG+ゴールド)です。サテライトの上限は、投資信託・ETFの評価額合計の20%です。上限は、投資を始めたときから意識しています。
結論は、サテライトは上限を決めて持つ、コアで足りるなら足さなくてよい、というものです。そのうえで、楽しみながら続けることも大事だと考えています。
✅ この記事でわかること
- コア・サテライト戦略の考え方と、サテライトに上限を決める理由
- 筆者の配分(コア・サテライトの中身と、上限20%・年2回のリバランス)
- 比率の決め方の観点と、よくある失敗の回避策
結論|サテライトは、上限を決めて持つ(足さない選択もある)
この記事で比べるのは、「コアだけで持つ」場合と、「上限を決めてサテライトを足す」場合です。どちらが正しい、ということはありません。
コアだけで足りる人
- 長期のインデックス投資で、目的に足りている。
- 持ち物と管理を増やしたくない。
上限を決めてサテライトを足してもいい人
- インデックス以外の値動きや、特定のテーマも持ってみたい。
- 上限を文字にして守れる。
サテライトを足すなら、先に上限を決めておきます。上限を決めないと、値上がりした分だけサテライトの比率が上がり、コアより大きくなることがあるためです。
サテライトって、持たないとダメなんですか?
持たなくてかまいません。コアだけで目的に足りるなら、足す必要はありません。ただ、筆者は、楽しみながら続けることも大事だと考えています。

コア・サテライト戦略とは
コア・サテライト戦略は、資産を「コア」と「サテライト」に分け、サテライトに上限を決めて持つ方法です。
- コア:長期で資産を増やす部分(インデックス投資など)
- サテライト:コア以外で、成長を狙う部分(テーマ型・アクティブ型など)
比率の目安は、コアが70〜90%、サテライトが10〜30%です。比率は、ここから自分の状況に合わせて決めます。
筆者の場合|コアはインデックスと高配当ETF、サテライトは316Aと521A、上限は20%
以下は筆者の実践の記録であり、同じ形を勧めるものではありません。
- コア:インデックスと高配当ETF
- サテライト:316A(FANG+)と521A(FANG+ゴールド)
- サテライトの上限:投資信託・ETFの評価額合計の20%
- 上限は、投資を始めたときから意識している。
- 上限を超えたら、年2回のリバランス(比率を元に戻す売買)で調整する。
2026年9月末時点の配分は、次のとおりです(投資信託・ETFの評価額合計に対する割合)。
| 区分 | 中身 | 割合 |
|---|---|---|
| コア | インデックス | 60.9% |
| コア | 高配当ETF | 24.1% |
| サテライト | 316A・521A | 15.0%(上限20%) |

316Aは、FANG+という指数に投資する商品です。521Aは、FANG+とゴールドを組み合わせた商品です。316Aとの違いは、こちらで比べています。
FANG+とS&P500の違いは、こちらに書いています。
上限を20%にした理由は、2つあります。
- 目安とされる10〜30%の範囲のうち、一般に推奨されている程度(20〜30%)の下限に置いている。
- FANG+は、全世界株や先進国株と重複する部分も多い。
上限の分母は、投資信託・ETFの評価額合計です。記事で公開はしていませんが、総資産に対する金額も別に目安にしています。
比率の決め方|一般的な考え方の整理
比率に正解はありません。次の観点で、自分の状況を確かめてから決めます。
- 年齢・ライフステージ
- 家計の安全資金があるか
- 投資経験と、値下がりに耐えられるか
次の4つを自分に聞いてみると、決めやすくなります(投資期間と収入の安定も、ここで確かめます)。
- 資産が30%減ったとき、眠れなくなるか。
- 暴落のとき、買い増ししたいと思えるか。
- 投資期間は、あと何年か。
- 給与や本業の収入は、どのくらい安定しているか。
コアの比率が高いほど、全体の値動きは小さくなります。サテライトの上限を高くするほど、値下がりのときの影響も大きくなります。他人が示す比率は、その人の状況での数字です。そのまま自分に当てはまるとは限りません。
サテライトを持つ理由と、持たない理由
持つ理由
① 年ごとの値動きが大きいから
S&P500は、長期では上昇してきましたが、年ごとの結果は大きく違います。
| 年 | S&P500のリターン(配当込み) |
|---|---|
| 2021年 | +28.7% |
| 2022年 | −18.1% |
| 2023年 | +26.3% |
| 2024年 | +25.0% |
| 2025年 | +17.9% |
S&P500(トータルリターン、米ドル建て)。出典:S&P Dow Jones Indices。
年ごとの値動きの大きさは、サテライトを持つかどうかを考える材料になります。
② 上位の銘柄に比率が集まっているから
S&P500連動のETF(SPY)では、2026年9月30日時点で、上位10銘柄の比率の合計が約39%です。
| 順位 | 銘柄 | 比率 |
|---|---|---|
| 1 | NVIDIA | 8.38% |
| 2 | Apple | 7.37% |
| 3 | Microsoft | 5.77% |
| 4 | Amazon | 3.71% |
| 5 | Alphabet(A) | 3.06% |
出典:SSGA SPDR S&P 500 ETF Trust(SPY)の構成銘柄(2026年9月30日時点)。
S&P500は約500社に分散していますが、比率は一部の大型株に寄っています(上位10銘柄の合計。Alphabetは2種類の合計。表は上位5銘柄)。
③ 特定のテーマの値動きを、取り込みたいから
インデックスは市場全体の平均です。特定のテーマの値動きは、取り込みきれません。たとえば、FANG+は、米国の大型テクノロジー10銘柄に、等しい比率で投資する指数です。
持たない理由
- コアだけで、目的に足りる。
- 銘柄の中身を理解して管理する手間が増える。
- サテライトの比率が高いほど、値下がりのときの影響が大きくなる。
よくある失敗と回避策
| 失敗 | 原因 | 回避策 |
|---|---|---|
| サテライトが増えすぎる、リバランスをしない | 値上がりで比率が上がる/買い増しが続く/上がったサテライトを放置している | 先に上限を文字にして、年2回など、頻度を決めて比率を元に戻す |
| 損失が想定を超える | 値下がりの想定が足りない | 大きく値下がりすることを前提に、持つ量を決める |
| 何に投資しているか説明できない | 中身を調べずに買っている | 「なぜこれを買うのか」を一文で説明できるものを持つ(筆者はそうしている) |
FXは、配分ではなく担保の持ち方
FXは、サテライトの一部ではなく、持っている株・投資信託を担保にして足す「持ち方」です。筆者は、コア・サテライトの配分を変えずに、特定口座の分を担保にして代用FXをしています。
配分と持ち方の違い、レバレッジと維持率の仕組みは、こちらに書いています。

まとめ|サテライトは上限を先に決める
- コアだけで足りるなら、サテライトは足さなくてよい。
- 足すなら、上限を先に決めて、年2回など頻度を決めて比率を戻す。
- 楽しみながら続けられる範囲で決める。
今日できることは、次のとおりです。
- サテライトを足すかどうかを決める。
- 足す場合は、現状の資産割合を書き出す。
- 足す場合は、サテライトの上限%を文字にする。
- 足す場合は、リバランスの頻度を決める。

