代用FXまとめ|株式を担保にFXができる仕組み・始め方・比較を完全ガイド

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代用FXなら、保有している株式や投信を“担保(代用有価証券)”として活用し、現金をほとんど増やさずにFX取引をスタートできます。

本記事では、

  • 代用FXが注目される理由からその仕組み
  • メリット・リスクの要点
  • 代用FXの具体的な始め方(3ステップ)
  • 対応証券会社の特徴まとめ

などを、最短で代用FXの全てを理解できるよう整理しています。

まずはこの記事で全体像をつかみ、詳細は各専門記事で深掘りしていきましょう。

目次

代用FX(株式を担保にFX)が注目される理由【まずは概要】

「株は長期投資で持ち続けたい。でも、為替のチャンスも逃したくない」 そんなワガママを叶えてくれるのが、代用FX(株式や投資信託を担保にして行うFX取引)です。

代用FXでは、すでに保有している株式や投資信託を“担保(代用有価証券)”としてFXの証拠金に充てることで、現金を多く用意しなくてもFX取引を始めることができます。

  • 保有中の株を売らずにFXの資金にできる
  • 投資資金の“回転率”や“効率”を高められる
  • 長期投資と為替取引を両立しやすい

という理由から、ここ数年でじわじわと利用者が増えてきているサービスです。

「代用FXってそもそも安全なの?リスクは?」という疑問については、 代用FXとは?仕組み・メリット・安全性を解説したこちらの記事で詳しく解説しています。

代用FXの仕組みをざっくりでつかむ

ここでは、代用FXの仕組みを“ざっくりイメージ”できるようにまとめます。

  1. 「代用有価証券FX」対応の証券会社で口座を開く。
  2. 保有している株式や投資信託を、その証券会社の口座で保有(購入又は移管)する。
  3. 預けた資産の70%をFXの証拠金として使える。
  4. その証拠金を使って、通常のFXと同じように売買ができる。

ポイントは、株を売却して現金にしなくても、その評価額の一部を証拠金として使えるという点です。

「具体的な手順をもっと詳しく知りたい」という場合は、 代用FXの始め方をステップ形式で解説した記事を用意しています。

代用FXのメリットを3つだけ理解する

代用FXには細かいメリットはいくつもありますが、まずは次の3つだけ押さえておけばOKです。

1. 株を売らずにFXの資金を作れる

通常のFXでは、証拠金として現金が必要です。

一方、代用FXでは、

  • すでに保有している現物株や投資信託
  • 長期保有しているインデックスファンド、高配当株

などを担保として差し入れることで、“現金を追加で入れることなく” にFX取引を始めることができます。

「長期投資のポジションはそのままキープしたい。でも、為替のチャンスも取りに行きたい」という人には相性の良い仕組みです。

2. 投資資金の効率(回転率)を高めやすい

代用FXを使うことで、同じ元本でも

  • 株式:値上がり益や配当を狙う
  • FX:為替差益やスワップポイントを狙う

というように、1つの元本から複数の収益源を持つことができます。
もちろんリスクも増えますが、うまく使えば「資金効率を高めるレバレッジ」として機能します。

株式の配当・株主優待・値上がり益と、FXの為替差益・スワップポイントを同時に得られることを示す図
株式投資とFXのダブル運用(参照元:DMM FX)

3. 長期投資×FXの両立がしやすい

株式投資、投資信託を資産運用の核としている長期投資家にとって、

「せっかく集めた銘柄を売ってまでFXの資金に回すのはイヤ…」

という方がほとんどです。

代用FXなら、長期保有する株や投信はそのままに、別レイヤーとしてFX取引を追加できるため、運用プランの自由度が高まります。

さらに、FXで得た利益を株式やETF(上場投資信託)に再投資すれば、資産増加のサイクルを作ることも可能です。

代用FXの資産増加サイクル(株式を証拠金として利用 → FX取引 → 利益または損失 → 現金・株式の調整)
代用FXで資産を増やす循環プロセス

メリットやリスクを深く知りたい場合は、以下の記事で具体例を出しながら解説しています。

代用FXのリスクを初心者向けに整理

メリットが多い代用FXですが、当然ながら通常のFX以上に注意が必要なポイントもあります。

ここでは、代表的なリスクをざっくりと整理します。

1. 株とFX、二重で価格変動リスクを負う

代用FXでは、

  • 担保として差し入れている株式・投信の価格変動
  • 実際に取引している通貨ペアの為替変動

という、2つのリスクを同時に負うことになります。
どちらか片方だけでも大きく動けば、証拠金維持率(FXでよく使う指標ですが、ここでは詳細は割愛させていただきます。)が一気に悪化する可能性があります。

例えば、株式・投信の価格変動により株価が下がると、

  1. 担保評価額が下がる
  2. それに応じてFXの証拠金も減る
  3. 証拠金維持率が下がり、ロスカット水準に近づく

という流れになります。

FXポジションが含み損を抱えている状態で株価も下落すると、「株も下がる+FXも下がる」というダブルパンチをくらす可能性もあります。

2. レバレッジをかけ過ぎると一気に破綻しやすい

代用FXは「資金効率を高められる」というメリットがある反面、

  • ついポジションを取り過ぎてしまう
  • 株もFXも両方“フルレバレッジ”に近づいてしまう

といった失敗パターンもあり得ることから、「少ない数量から始める」「維持率の目安を決めておく」といったリスク管理は必須になります。

これらのリスクについては、代用FXのメリットともに次の記事で紹介しています。
また、FX基礎ガイドも別で用意していますので、FXについて不安を感じている方は基礎ガイドを見ながらFXに触ることから始めるのがおすすめです。

代用FXの始め方(3ステップで理解)

具体的な画面操作や手順は別記事で詳しく解説していますが、ここでは全体の流れだけ押さえておきましょう。

代用FXのプロセス(株式の保有 → 株式の代用 → 代用評価額の算出 → FX取引)の流れ
株式を代用するプロセス

STEP1|代用FXに対応した証券会社で口座開設

まずは「代用有価証券を使ったFX」が可能な証券会社で口座を開設します。

実は2025年11月現在、このサービスを提供しているのは以下の3社のみとなります。

  • DMM FX(DMM.com証券)
  • SBI FX(SBI証券のFXサービス)
  • 三菱UFJ eスマート証券FX(旧auカブコムFX)

各社、株式、投資信託の担保にできる条件や、FXをする上でのスペックが少しずつ異なっています。

STEP2|株・投信を代用有価証券として預け入れ

次に、保有している株式や投資信託を、その証券会社の口座で保有(移管または新規で購入)し、「代用有価証券」として設定します。

証券会社ごとに、代用と言ったり、株券担保と言ったり名称が異なり、代用するための操作方法も若干違いますが、大きく悩むようなことはありません。

STEP3|証拠金余力を確認し、少額からFX取引をスタート

代用有価証券としての設定が完了すると、

  • 代用評価額(担保として預けている金額)
  • それに基づく証拠金余力(どの程度FXのポジションをもつことができるかの指標)

が、取引画面や口座管理画面で確認できるようになります。

あとは、通常のFXと同じように通貨ペアを選び、なるべく少額からポジションを持ってみるのがおすすめです。

「具体的な手順をもっと詳しく知りたい」という場合は、 次の記事でより細かくステップ形式にした代用FXの始め方を解説しています。

代用FXに向いている株の選び方(要点だけ)

代用FXにおける「主役」はあくまで株式や投資信託の運用であり、FXはそのうえに乗せる「サブ」の位置づけと筆者は考えています。

基本線としては、まず自分が中長期で保有したい銘柄を選び、その銘柄を担保として代用する──という考え方が本筋になります。


そうは言っても、自分が保有している株式、投資信託が代用FXに合うのかは確認しておいた方がいいです。ここでは詳しい銘柄分析を行うわけではありませんが、次のようなポイントがあります。

  • 価格変動が大きすぎないこと(ボラティリティ)
  • 流動性が十分にあること(売買代金・出来高)
  • 企業としての安定性(財務・業績・配当など)
  • 分散が効いていること(特定の数銘柄に集中させない)

これらのうち考え方の軸を2つだけ紹介しておきます。

1. 極端な値動きをする銘柄は避ける

代用に回す銘柄が、

  • 急騰・急落を繰り返すテーマ株
  • 出来高が少なく、値が飛びやすい小型株

といった銘柄だと、担保評価額が大きく上下し、証拠金維持率の管理が難しくなります。

2. ある程度の分散・安定性を重視する

担保を1〜2銘柄に集中させると、「その銘柄が個別の悪材料で急落」→ 「代用FX口座の維持率が急低下」というリスクがあります。

例えば、

  • 日経平均やS&P500連動のインデックス
  • セクター分散されたETF

など、一つの銘柄に依存しすぎない資産を担保にすることで、リスクを抑えやすくなります。

具体的な銘柄例や、避けるべきパターン、おすすめの組み合わせ方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。

代用FXができる証券会社まとめ(比較は別記事で詳しく)

代用FXを始めるには、「代用有価証券FX」に対応した証券会社を選ぶ必要があります。

このページでは、

  • どんなタイプの証券会社があるのか
  • ざっくりとした違い

だけを整理し、詳細なスペック比較は専用記事で紹介しています。

「代用有価証券FX」に対応した証券会社は、次の3社のみです。

  • DMM FX(DMM.com証券)
  • SBI FX(SBI証券のFXサービス)
  • 三菱UFJ eスマート証券FX(旧auカブコムFX)

それぞれ比較すべきは、

  • 株式、投信をどの程度現金同様に扱えるのか(完全に現金が不要なのか、一部現金が必要なのか?)
  • 取引単位(FXの最低取引単位が小さいのか大きいのか)
  • スプレッド・スワップが魅力的な会社(FXする条件が有利かどうか)
  • ツールが使いやすい会社

など、チェックしたいポイントはいくつかあります。

「具体的にどのFX会社/証券会社を選べばいいの?」という方は、以下の記事で主要な代用FX対応会社を一覧比較しています。

代用FXと相性の良いFX戦略(初心者向けの考え方)

代用FXは、「どんなFX戦略と組み合わせるか?」によってもリスクとリターンのバランスが変わってきます。
ここでは、初心者でもイメージしやすい代表的な考え方だけを紹介します。

スワップポイント狙い(比較的ローリスク運用が可能)

  • 高金利通貨を買いポジションで保有し、スワップポイントを狙う。
  • ただし、通貨自体が大きく下落する可能性もあるため、レバレッジは控えめに。

スワップポイント:2国間の金利差から生じる調整分のこと。一般的に、低金利通貨を売り、高金利通貨を買うポジションを保有すると、この金利差に相当する金額を受け取ることができる。

為替ヘッジとしての代用FX

  • 外貨建て資産や海外株式を保有している人が、為替変動リスクを一部ヘッジする目的で使う。
  • 長期投資と組み合わせることで、ポートフォリオ全体のリスクを調整しやすくなる。

「そもそもFXの仕組みや、代表的な戦略から学びたい」という場合は、FX初心者向けの入門記事を読んでから代用FXに進むのもおすすめです。

よくある質問(FAQ)

最後に、代用FXについてよくある質問、勘違いしてはいけない点をピックアップしておきます。
詳細な内容は、それぞれ該当する記事で解説しています。

NISA口座の株は代用に使えますか?

証券会社によって多少制度が異なる部分はありますが、共通してNISAやiDeCo口座内の株式は代用に使えません。

代用に回しても、配当金や株主優待はもらえますか?

代用に差し入れていても「株主」としての権利(配当・優待など)はそのまま維持されます。

株価が大きく下落した場合、どうなりますか?
  • 担保評価額の下落
  • 証拠金維持率の悪化
  • 必要に応じて追加保証金(追証)やロスカット

といった流れになるため、FX初心者であれば、FXでのポジションを多く持ちすぎないようにするなど注意が必要です。

【まとめ】代用FXの全体像と次にやるべきこと

最後に、このページの内容をざっくりと振り返ります。

  • 代用FXは、株式や投資信託を担保にして行うFX取引
  • 株を売らずに株式(値上がり益や配当)、FX(為替差益やスワップ)を狙える
  • 株を売らずにFXの証拠金を用意できる一方で、株とFXの二重のリスクを負う
  • 自分の投資スタイルに合った証券会社・銘柄・ポジション量を選ぶことが大切

その上で、実際に代用FXを検討するなら、次のステップで進めるのがおすすめです。

当ブログでは、「株を売らずにFXを始めたい」「長期投資×為替運用を両立したい」という方に向けて、代用FXの活用アイデアや具体的な設定方法を発信しています。

これから代用FXを検討する方は、ぜひ興味ありそうな記事からチェックしてみてください。

また、下記はPRです。代用FXを検討している方は次のリンクから口座開設いただけると今後の記事更新にも大変励みになります。


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