代用FXとは?株式を担保にFXを行う仕組み・メリット・安全性を解説

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代用FXとは何かを解説するアイキャッチ画像。株式を担保にFXを行う仕組み・メリット・安全性について説明する記事のタイトルがネイビー文字で中央に配置されている。

「株を保有しているけど、もっと資産を効率よく増やせないかな…」
「FXに興味はあるけど、現金を追加で用意するのは不安…」

そんな悩みを持つ人に向いているのが代用有価証券FX(株式を担保にFXを行うことができるサービス。「代用FX」という。)です。

代用FXなら、いま持っている株式を“証拠金代わり”に活用できるため、現金を動かさずにFXを同時運用できる というメリットがあります。

この記事では、「代用FX」について、初心者にも安心して理解できるように「仕組み」「メリット」「リスク・安全性」などを丁寧に解説します。

目次

代用FXとは?

代用FXとは、保有している株式を、FX取引の証拠金として代わりに使用できるサービスのことです。

一般的なFXでは「現金を口座に入金 → その現金を証拠金として為替取引を行う」という流れです。
代用FXでは「株を預けて(代用) → その評価額を基に為替取引を行う」ことが可能です。

FXの始め方には「現金を入金して始める通常FX」と「株を担保にして始める代用FX」の2種類があり、違いはスタート地点だけで仕組み自体は同じであることを示した図解
現金から始める通常FXと、株を担保にする代用FXの違い

この仕組みのポイントは、現金を新たに用意しなくても、既に保有している株式を眠らせることなく活かして「FXにチャレンジできる」点にあります。(株式評価額の70%を証拠金として利用できる。)

株を担保にしてFX取引ができる代用FXの仕組みを示した図解。株式評価額100万円の70%にあたる70万円をFX証拠金として利用でき、株を売らず現金を追加せずに取引できることを説明している
株式評価額の70%をFX証拠金として利用できるのが代用FX

つまり、あなたがすでに持っている株を“眠らせない”形で運用に回せるのが最大の特徴です。
例:100万円の株を保有 → 70万円分がFX証拠金として利用可能

また、代用FXについて調べていると、「仕組みは理解できたけど、実際に使っている人はどう感じているの?」と気になる方も多いと思います。

参考までに代用FXを利用している投資家たちに了承を得た、X(旧Twitter)のポストを掲載させていただきます。(もっとリスクやデメリットに関するポストも掲載したかったのですが、あまり見当たりませんでした。公平を期すため見つけしだい掲載予定です。)

👇X(旧Twitter)のポストはこちら

これだけを見てもピンと来ない方がほとんどだと思います。次から、代用FXの仕組み・メリット・デメリットを整理していきます。

株式を担保にFXができる仕組み

代用FXの流れは次のとおりです。

  1. 株式を代用FXができる証券口座で保有する。
    (どこかの証券会社で保有している株式を移管する。または新たに購入する。)
    代用FXができる証券会社は現行3社のみ[SBI証券、三菱UFJ eスマート証券、DMM.com証券]
  2. 株式を代用する。
    (数クリックで可能)
  3. 株式の評価額に応じて「代用評価額」が算出される。
  4. その代用評価額がFXの証拠金として扱われる=FXの取引ができる。
代用FXの手順を4ステップで図解。①代用FX対応の証券口座で株式を保有(購入または移管、SBI証券/三菱UFJ eスマート証券/DMM.com証券)②株式を代用設定(数クリックで設定完了)③代用評価額を算出(株式評価額の70%を利用可能)④FXの取引ができる。
株式を担保にする代用FXの流れ(4ステップ)

ポイントは、株式評価額(株価の変動)が証拠金評価額に影響するという点です。
株価が上がればFXの余力増、下がれば余力減となります。

代用FXのメリット

株式投資+FXの“ダブル運用”ができる

株の「配当」「株主優待」「値上がり益」を狙っていた資産をそのままに、別の資産運用(FX)を追加できるという点が魅力です。

株式を売らずにFXができる「代用FX」のメリット(株式:配当・株主優待・値上がり益/FX:為替差益・スワップ益)
代用FXのメリット|株式(現物)×FX(為替)

つまり、保有株を代用してFXを行うことで、株式投資の利回りに「為替差益」「スワップ益」といったFXならではの収益を上乗せできます。

  • 株式:配当金・優待・値上がり益
  • FX:為替差益・スワップポイント

例えば、次のような運用が可能です。

  • 「高配当株を保有しながら、その株でFXポジションを持つことで、配当金にスワップ益を上乗せする。」
  • 「インデックス投資をしながら、その株でFX売買することで、評価額の増にFXの為替差益を上乗せする。」

現金を新たに用意しなくていい

「FXに挑戦したいけど、現金を増やすのは怖い」という人でも、手持ちの株をそのまま使えるため心理的ハードルが低いです。

逆に、もしあなたが既にFXをやっていて「現金を証拠金に拘束されて株式投資を楽しめない」と感じているなら、株式を購入してその株を代用することで、現金を別の用途に回すこともできます。

資金効率の改善(効率の良いレバレッジ活用)

株式をただ保有しているだけでは配当や値上がり益が主ですが、代用FXを併用することで、資産そのものをより効率的に運用することができます。

例えば、株価が一定水準にあるうちに代用してFXを回すことで、資産を“働かせる”イメージになります。
さらに、FXで得た利益を株式やETF(上場投資信託)に再投資すれば、資産増加のサイクルを作ることも可能です。

株式・投信を運用し、保有株を担保に代用FXで取引して利益を得て、その利益で株式・投信を買い増す流れを矢印で示した図。資産を循環させて増やすイメージを表現。
株式・投信を担保に代用FXを回し、利益で買い増す「資産増加サイクル」

代用FXのリスクと安全性

代用FXを検討する際、次のような不安を抱えている方も多いでしょう。

  • 「株を担保にして大丈夫?リスクが高そう…」
  • 「FXってレバレッジが効きすぎて怖い…」
  • 「証拠金維持率が下がったら損失が膨らむの?」

これらの不安について内容を整理しておきましょう。

代用FXのリスク管理

FXでは「証拠金維持率」が重要です。証拠金維持率が一定水準を下回るとポジションの強制決済(ロスカット)が発生します。

代用FXだからFXが簡単になるとか、そういうことはないのです。
株式投資は株式投資として成功する必要があるし、FXはFXとして成功する必要があります。

さらに現金を使わない代用FX特有のリスクとして、維持率が極端に下がると、代用している株式が自動売却される場合がある点は理解しておきましょう。株式+FXの組み合わせだからこそ、通常のFX以上に資金管理が求められます。

これらのリスクを抑えるポイントが3点あります。

  • FXのポジション数は抑え、レバレッジを低くする。
  • 株価が急落しそうな銘柄のみを代用しない。
  • 株式の代用だけではなく、一定の現金を入れておく。

安全に代用FXを運用するためには、
やりすぎない。レバレッジをかけすぎない。」
これに尽きます。

「FX=危険」という誤解・ロスカットの仕組み

FXが「危険」と言われる主な理由は、強制決済(ロスカット)という言葉が異常にマイナスイメージを持っているためと考えています。(私自身がそうでした。)

実はロスカットは“損する仕組み”ではなく、これ以上取り返しのつかない損失を出さないための安全装置です。特に初心者にとっては、資金を守りながら投資を続けるための大事なプロテクション機能と言えます。

そもそものFXについての解説はここでは割愛しますが、必要以上に恐れて食わず嫌いは非常にもったいないと感じます。株式投資にも信用取引があるように、FXも単なる信用取引に過ぎません。

重要なのは、資産を増やすために適切なリスクを取る、レバレッジをかけるということです。

まとめ:代用FXは“保有株を最大限活かす”ための最高の仕組み

「代用FX」は、保有する株式を担保にして、FX取引に活用できるサービスです。

株式投資の配当・株主優待・値上がり益と、FXの為替差益・スワップ益を組み合わせることで、資産効率の向上が期待できます。

ただし、株価下落時・維持率低下時のリスクも無視できません。代用する株式の選定やポジション管理、証拠金維持率の確認などリスク管理を徹底することによって、安心して取り組める運用手段です。

適切なリスク管理をすれば、「株を保有しながら資産を増やす」最強の運用スタイルを実現できます。
株式投資とFX、両方を活用して運用の幅を広げたい方は、ぜひ少しずつ触って、自分なりの運用戦略を見つけていきましょう。

「FXの基礎知識は不要だよ!」という方は代用FXの始め方ステップガイドに進みましょう。

黒いジャケットを着た優しい表情の男性イラスト(当ブログの著者アイコン)
おてぴ|おてがるFP

投資歴は10年以上。現在はインデックス投資・高配当株ETFを中心とし、これら保有株を担保に使う「代用FX」で資金効率を高める投資を自ら実践。初心者の方にも分かりやすく、仕組みとリスクを丁寧に解説していきます。

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