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代用FXの始め方-ステップガイド|株・投信を担保に少額で始める入門編

「株や投資信託でコツコツ資産運用はしているけれど、FXはなんとなく怖くて手を出していない……」
この記事は、そんな株・投信メインの投資家向けに、「いま持っている資産をうまく活かしながら、少額で代用FXを始めるまでの道筋」をステップ形式でまとめたガイドです。
この記事では、別記事へのリンクを含め、ざっくり次のことを紹介しています。
- 押さえておきたい代用FXの概要
- 代用FXができる証券会社の選び方
- 担保にすべき株式・投信
- 株式・投信の代用の仕方
- FXで実際に1ポジションを建てる(具体例)
この記事を読めば、「何から始めればいいの?」という状態から、「代用FXで最初の1ポジションを建てる」ところまでができるようになります。
ステップ0:代用FXの概要
まず大前提として、代用FXはメインは株式・投資信託などの資産運用、FXはあくまでサブの収益源という位置づけで考えるのが鉄則です。
- 保有している「株式」や「投資信託」などを担保(保証金の代わり)に差し入れて
- その評価額の一定割合(70%)が「有効証拠金」としてカウントされ
- その証拠金を元手にFX取引を行う仕組みです。
つまり、元々持っている資産を活かしながら、追加の入金を抑えてFXにチャレンジできる仕組みと言えます。
保有株を代用してFXを行うことで、株式投資の利回りに「為替差益」「スワップ益」といったFXならではの収益を上乗せできるという魅力があります。
- 株式:配当金・優待・値上がり益
- FX:為替差益・スワップポイント
代用FXの仕組みやメリット、安全性の考え方についてもう少し深く知りたい方は、先に次の記事を読んでおくと、全体像がクリアになります。
ステップ1:代用FXができる証券会社を選ぶ
代用FXを始めるには、まず「株を担保にFXができる証券会社」で口座開設する必要があります。
このサービスを提供しているのは以下の3社のみとなります。
- SBI FX(SBI証券のFXサービス)
- 三菱UFJ eスマート証券FX(旧auカブコムFX)
- DMM FX(DMM.com証券)
3社しかありませんが、どの証券会社(FX会社)を選ぶのかは結構判断が難しいです。
主に次のような観点で選んでいきましょう。
- 担保株式の証拠金適用の範囲
- スプレッド・スワップポイント・取引通貨ペアなどの取引条件
- 口座管理画面の使いやすさ・サポートの手厚さ
もちろん、とりあえず全部開設して、全て試した上で絞るのもOKです。
上記の観点で詳細に比較した記事はこちらです。最新の条件や代用FX会社の選び方を詳細に解説していますので、自分の条件に合う代用FX会社を選択しましょう。

ステップ2:担保にする株・投信を整理する
証券会社が決まったら、次に「どの銘柄を担保にするか」を考えます。
基本の考え方
- 自分が中長期で保有したい銘柄を選び、その銘柄を担保として代用する(既に保有している株式を移管してもOK)
- 生活防衛資金や、近い将来使う予定の資金代わりにしている株式は担保にしない
- 価格変動が激しすぎる銘柄のみの代用は避ける
担保に向きやすい例
- 配当狙いの高配当株ETF・投資信託
- インデックス連動型のETF・投資信託(TOPIX・日経平均・S&P500など)
- 安定配当の大型株
担保に向きにくい/要注意な例
- 値動きの激しいテーマ株・グロース株
- 監視銘柄や流動性が低い銘柄
- 短期売買を繰り返す予定の銘柄
担保に向きやすい株の条件や、具体的な銘柄例については、次の記事で紹介していますので、迷われる場合にはこちらを一読ください。
ステップ3:代用有価証券の設定の流れ
担保にする銘柄が決まったら、証券会社の画面で「代用有価証券への振替」 を行います。
ここでは、どの証券会社でもほぼ共通する「大まかな3ステップ」の流れだけ押さえておきましょう。
株式・投信を用意する(購入 or 移管)
- 代用FXを行う証券会社の口座で、担保にしたい株・投信を購入・保有しておく
- すでに他社で保有している場合は、株式移管(振替)を行い、代用FX対応の証券会社にまとめる
iDeCoやNISA口座の株式は利用できないことにご注意ください。
代用有価証券への設定を行う
- 証券会社のマイページにログイン
- 「代用有価証券」「代用設定」などのメニューを開く
- 担保にしたい銘柄を選択
- 代用に回す数量を入力
- 内容を確認して実行
FXの証拠金に反映されているか確認する
- 代用に回した銘柄の「評価額」×「掛け目(例:70%)」が有効証拠金としてカウントされ
- FX口座の「証拠金残高」に反映されているかを確認します。
「設定が反映されるタイミング」「どの画面で確認できるか」は証券会社ごとに異なるため、公式マニュアルやサポートページもあわせて確認しておきましょう。
DMM FX や 三菱UFJ eスマート証券など、各社ごとの具体的な画面操作手順 については、 別記事でスクリーンショット付きで図解する予定です。
ステップ4:FX口座の設定・基本ルールを決める
代用設定ができたら、いよいよFX口座を使える状態になります。ただし、いきなり大量のポジションを持つのはNG です。次の3つを中心にマイルールを決めておきましょう。
- レバレッジ(どこまでポジション量を増やすか)
- 証拠金維持率(どこまで下がったらブレーキを踏むか)
- 取引する通貨ペア(どの通貨でリスクを取るか)
ただ、知識を詰め込むだけでは身に付きにくいのも事実だと思います。まずは少額でやってみたいという方は次の「ステップ5:最初の1ポジションを小さく建ててみる」に進みましょう。
1. 最大レバレッジ(ポジション量)の上限
代用FXでは、理論上は最大25倍までポジションを持てますが、初心者のうちは実質レバレッジ2〜3倍程度に抑えていきましょう。
実質レバレッジ=ポジションの想定元本÷有効証拠金
*有効証拠金=現金+株式評価額×70%+FXポジションの損益
この数字が高くなりすぎないように、ロット数(ポジション数)を決めましょう。
2. 証拠金維持率の下限
「証拠金維持率○○%を下回ったら、必ずポジションを軽くする」といったルールを、あらかじめ自分の中で決めておきます。
証拠金維持率(%)=有効証拠金÷必要証拠金×100
*有効証拠金=現金+株式評価額×70%+FXポジションの損益
*必要証拠金=証券会社により通貨ペアごとに定められている。
「必要証拠金」は通貨ペアによって定められており、例えば、ドル/円1lot=6万円などとなっています。
(具体例)
- 目標:証拠金維持率 300%以上
- 警戒ライン:200%
- 200%を割り込みそうになったら、ポジションを一部決済してリスクを下げる
3. 取引する通貨ペア
初心者のうちは、「ドル円(USD/JPY)」「ユーロ円(EUR/JPY)」など、メジャーな通貨ペアから始めましょう。スプレッド(FXにおける手数料のようなもの)が比較的狭く、情報も多く、値動きの癖もつかみやすいからです。
また、スワップポイント(金利差のことで日々付与される)が良い「メキシコペソ円(MXN/JPY)」「南アフリカランド円(ZAR/JPY)」といった高金利通貨ペアもドル円などに比べて少額から始めやすいのでおススメです。
ステップ5:最初の1ポジションを小さく建ててみる
FXで1ポジションをもつ最初の目的
準備が整ったら、いよいよ実際にポジションを建ててみます。
最初の主に次の点を意識しましょう。
- 取引画面の操作に慣れる
- 損益の増減の感覚をつかむ
- 証拠金維持率がどう変動するか体感する
普段の投資金額から見てかなり小さいロット数(lot=単位=ポジション数)でOKです。「これくらいなら最悪ゼロになっても精神的に耐えられる」というレベルから始めましょう。
FXで1ポジションをもつ流れ
具体的な流れは次のようになります。
- 取引したい通貨ペアを選ぶ(例:USD/JPY)
- ロット数(数量)を入力(最小単位〜かなり少なめ)
- 成行注文 or 指値注文を選択
- 注文を実行
- 約定(取引成立)を確認
ポジションを持ったら、評価損益や証拠金維持率がどう動くか、こまめにチェックして感覚をつかんでいきましょう。
実際のエントリー例でイメージしてみる
ここからは、株式投資しかしてこなかった人が、初めて代用FXでエントリーする場面をイメージしやすいように、具体的な数字を使って見ていきます。
前提:日本株を運用しているAさんのケース
- 日本株の評価額:200万円
→有効証拠金:140万円(200万円 × 70%) - 目標:実質レバレッジはざっくり 2倍以内 に抑えたい
(例1)ドル円(USD/JPY)1万通貨を買ってみる
- ドル円レート:150円と仮定
- 1ロット(=1万通貨)の想定元本:150万円(150円×10,000通貨)
- 実質レバレッジ:150万円(想定元本)÷140万円(有効証拠金)≒1.1倍
- 証拠金維持率:140万円(有効証拠金)÷6万円(必要証拠金6万円×1lot)×100≒2,333%
有効証拠金に対して、かなり余裕のあるポジション量であり、証拠金維持率も安全圏です。
【レート変動と損益のイメージ】
- 151円まで円安になった場合:含み益 ≒ +1万円(+1円×1万通貨)
- 149円まで円高になった場合:含み損 ≒ -1万円(-1円×1万通貨)
株式の値動きで言えば、「150万円分の株が、1日で1万円上下する」くらいのイメージに近く、ポートフォリオ全体から見れば、そこまで過度なリスクではありません。
(例2):メキシコペソ円(MXN/JPY)10万通貨を買ってみる
- メキシコペソ円レート:9円と仮定
- 10lot(=10万通貨)の想定元本:90万円(9円×100,000通貨)
- 実質レバレッジ:90万円(想定元本)÷140万円(有効証拠金)≒0.6倍
- 証拠金維持率:140万円(有効証拠金)÷×4万円(必要証拠金4,000円×10lot)×100=3,500%
ドル円よりも多いロット数(ポジション数)ですが、ドル円より想定元本が小さいため、実質レバレッジはさらに低くなります。
【レート変動と損益のイメージ】
- 9.1円まで上昇した場合:含み益 ≒ +1万円(+0.1円×10万通貨)
- 8.9円まで下落した場合:含み損 ≒ -1万円(-0.1円×10万通貨)
ドル円と比較すると、メキシコペソ円の1通貨あたりの単価は大きく異なります。
まずは「0.1円単位」の変動、ロット数の違いの感覚をつかんでいくとよいでしょう。
このエントリー例から分かること
今回のケースから次の点が理解できたと思います。
- 同じ有効証拠金でも、ポジション量(通貨数)や通貨ペアの選択により実質レバレッジは低く抑えられる
- ドル円やユーロ円などのメジャー通貨、メキシコペソ円や南アフリカランド円などの高金利通貨は為替レートが大きく異なること
株式・投信の評価額が下がると「担保価値=有効証拠金」も小さくなることや、為替が逆行すると含み損が増え、証拠金維持率が下がることも徐々につかんでいきましょう。
そうはいっても最初は難しいと思うので、
- 最初は「物足りない」と感じるくらいのロットから始める
- 実質レバレッジを意識しつつ、余裕のある水準に抑える
ことを意識しておくと、株メインの投資スタイルを崩さずに代用FXを取り入れやすくなります。
運用ルールの振り返り(よくある悩み)
代用FXを続けていると、「想像以上に含み損益の増減が気になる」「株価の下落と為替の逆行が同時に来ると精神的にきつい」といった悩みを感じる場面が少なからず出てきます。
そんなときは、次のポイントを定期的に見直してみてください。
- レバレッジ(ポジション量)は適切だったか
- ロット数をもう少し小さくした方が安心できるか
- 取引回数が増えすぎていないか
- どの通貨ペアが自分と相性が良さそうか
- 担保に回す株・投信の比率は今のままでよいか
これらを踏まえて、少しずつ運用ルールをアップデートしていきましょう。
代用FXにおける特有のリスク・証拠金維持率・ロスカットラインを数字でどう管理するかは次の記事で丁寧に解説しています。しかし、最初は難しいと思うので、ステップ5まで経験して、感覚をつかんだ後に読み進めていただくのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
まとめ:株・投信を主役に代用FXは「サブ」でじっくりスタート
本記事のステップをおさらいしましょう。
- (ステップ0)代用FXの概要を知る
- (ステップ1)代用FX対応の証券会社を選ぶ
- (ステップ2)担保にする株・投信を整理する
- (ステップ3)代用有価証券の設定を行う
- (ステップ4)FX口座の基本ルールを決める
- (ステップ5)実際のエントリー例を参考に、最初の1ポジションを建てる
この流れに沿って一歩ずつ進めれば、代用FX初心者の方でも、過度に怖がることなくスタートできるはずです。株式投資とFX、両方を活用して運用の幅を広げたい方は、ぜひ少しずつ触って、自分なりの運用をしていきましょう。
代用FXの始め方についてなんとなく分かったという方は、まずは(ステップ1)自分に合った代用FX対応の証券会社の選び方に進みましょう。次の記事で選び方を詳しく解説しています。


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