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「株や投資信託でコツコツ資産運用はしているけれど、FXはなんとなく怖くて手を出していない……」
この記事は、そんな株・投信メインの投資家向けに、「いま持っている資産をうまく活かしながら、少額で代用FXを始めるまでの道筋」をステップ形式でまとめたガイドです。
この記事では、別記事へのリンクを含め、ざっくり次のことを紹介しています。
この記事を読めば、「何から始めればいいの?」という状態から、「代用FXで最初の1ポジションを建てる」ところまでができるようになります。
まず大前提として、代用FXはメインは株式・投資信託などの資産運用、FXはあくまでサブの収益源という位置づけで考えるのが鉄則です。
つまり、元々持っている資産を活かしながら、追加の入金を抑えてFXにチャレンジできる仕組みと言えます。
保有株を代用してFXを行うことで、株式投資の利回りに「為替差益」「スワップ益」といったFXならではの収益を上乗せできるという魅力があります。

代用FXの仕組みやメリット、安全性の考え方についてもう少し深く知りたい方は、先に次の記事を読んでおくと、全体像がクリアになります。
代用FXを始めるには、まず「株を担保にFXができる証券会社」で口座開設する必要があります。
このサービスを提供しているのは以下の3社のみとなります。
上記の証券会社で株式を新たに購入してもいいですし、
他社で株式を保有していれば、売却せずとも移管すればOKです。
代用FXができるのは3社しかありませんが、
どの証券会社(FX会社)を選ぶのかは結構判断が難しいです。
主に次のような観点で選んでいきましょう。
もちろん、とりあえず全部開設して、全て試した上で絞るのもOKです。
上記の観点で詳細に比較した記事はこちらです。最新の条件や代用FX会社の選び方を詳細に解説していますので、自分の条件に合う代用FX会社を選択しましょう。

証券会社が決まったら、次に「どの銘柄を担保にするか」を考えます。
担保に向きやすい株の条件や、具体的な銘柄例については、次の記事で紹介していますので、迷われる場合にはこちらを一読ください。
担保にする銘柄が決まったら、証券会社の画面で「代用有価証券への振替」 を行います。
ここでは、どの証券会社でもほぼ共通する「大まかな4ステップ」の流れだけ押さえておきましょう。

iDeCoやNISA口座の株式は利用できないことにご注意ください。
利用者が多いSBI証券と楽天証券については移管方法の記事を用意しています。
具体的な振替手順は上記のとおり簡単ですが、DMM FX、三菱UFJ eスマート証券 FXについては、画像をふんだんに用いた解説記事も用意していますので安心してください。
「設定が反映されるタイミング」「どの画面で確認できるか」は証券会社ごとに異なるため、公式マニュアルやサポートページもあわせて確認しておきましょう。
代用設定ができたら、いよいよFX口座を使える状態になります。ただし、いきなり大量のポジションを持つのはNG です。次の3つを中心にマイルールを決めておきましょう。
ただ、知識を詰め込むだけでは身に付きにくいのも事実だと思います。まずは少額でやってみたいという方は次の「ステップ5:最初の1ポジションを小さく建ててみる」に進みましょう。
代用FXでは、理論上は最大25倍までポジションを持てますが、初心者のうちは実質レバレッジ2〜3倍程度に抑えていきましょう。
実質レバレッジ=ポジションの想定元本÷有効証拠金
有効証拠金=現金+株式評価額×70%+FXポジションの損益
この数字が高くなりすぎないように、ロット数(ポジション数)を決めましょう。
「証拠金維持率○○%を下回ったら、必ずポジションを軽くする」といったルールを、あらかじめ自分の中で決めておきます。
証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ 必要証拠金 × 100%
※ 一般的なものであり、厳密には注文証拠金や出金予約額も加味する必要がある。
「必要証拠金」は通貨ペアによって定められており、例えば、ドル/円1lot=6万円などとなっています。
(具体例)
初心者のうちは、「ドル円(USD/JPY)」「ユーロ円(EUR/JPY)」など、メジャーな通貨ペアから始めましょう。スプレッド(FXにおける手数料のようなもの)が比較的狭く、情報も多く、値動きの癖もつかみやすいからです。
また、スワップポイント(金利差のことで日々付与される)が良い「メキシコペソ円(MXN/JPY)」「南アフリカランド円(ZAR/JPY)」といった高金利通貨ペアもドル円などに比べて少額から始めやすいのでおススメです。
準備が整ったら、いよいよ実際にポジションを建ててみます。
最初の主に次の点を意識しましょう。
普段の投資金額から見てかなり小さいロット数(lot=単位=ポジション数)でOKです。「これくらいなら最悪ゼロになっても精神的に耐えられる」というレベルから始めましょう。
具体的な流れは次のようになります。
ポジションを持ったら、評価損益や証拠金維持率がどう動くか、こまめにチェックして感覚をつかんでいきましょう。
ここからは、株式投資しかしてこなかった人が、初めて代用FXでエントリーする場面をイメージしやすいように、具体的な数字を使って見ていきます。
前提:日本株を運用しているAさんのケース
(例1)ドル円(USD/JPY)1万通貨を買ってみる
有効証拠金に対して、かなり余裕のあるポジション量であり、証拠金維持率も安全圏です。
【レート変動と損益のイメージ】
株式の値動きで言えば、「150万円分の株が、1日で1万円上下する」くらいのイメージに近く、ポートフォリオ全体から見れば、そこまで過度なリスクではありません。
(例2):メキシコペソ円(MXN/JPY)10万通貨を買ってみる
ドル円よりも多いロット数(ポジション数)ですが、ドル円より想定元本が小さいため、実質レバレッジはさらに低くなります。
【レート変動と損益のイメージ】
ドル円と比較すると、メキシコペソ円の1通貨あたりの単価は大きく異なります。
まずは「0.1円単位」の変動、ロット数の違いの感覚をつかんでいくとよいでしょう。
このエントリー例から分かること
今回のケースから次の点が理解できたと思います。
株式・投信の評価額が下がると「担保価値=有効証拠金」も小さくなることや、為替が逆行すると含み損が増え、証拠金維持率が下がることも徐々につかんでいきましょう。
そうはいっても最初は難しいと思うので、
ことを意識しておくと、株メインの投資スタイルを崩さずに代用FXを取り入れやすくなります。
代用FXを続けていると、「想像以上に含み損益の増減が気になる」「株価の下落と為替の逆行が同時に来ると精神的にきつい」といった悩みを感じる場面が少なからず出てきます。
そんなときは、次のポイントを定期的に見直してみてください。
これらを踏まえて、少しずつ運用ルールをアップデートしていきましょう。
代用FXにおける特有のリスク・証拠金維持率・ロスカットラインを数字でどう管理するかは次の記事で丁寧に解説しています。しかし、最初は難しいと思うので、ステップ5まで経験して、感覚をつかんだ後に読み進めていただくのがおすすめです。
取引単位(証券会社により決まっており、1,000通貨単位、10,000通貨単位などがある)によりますが、数十万円〜を目安に考えるとよいでしょう。評価額が小さすぎると、十分な余裕を持ったポジションを取りにくくなります。
おすすめしません。代用FXは、株価と為替の二重のリスクを抱えているため、想定以上に資金の増減が大きくなることがあります。最初は「物足りない」と感じるくらいの小さなロットからスタートし、慣れてきてから徐々に増やすのが安全です。
少額で「許容範囲内の損失」であれば、むしろ 学びのコスト と考えるのも一つの視点です。
ただし、「夜も眠れないほどストレスを感じる」「ロスカットラインギリギリまでポジションを持ってしまう」といった状態が続く場合は、一度ポジションをすべて閉じて距離を置くのも大切です。
本記事のステップをおさらいしましょう。
この流れに沿って一歩ずつ進めれば、代用FX初心者の方でも、過度に怖がることなくスタートできるはずです。株式投資とFX、両方を活用して運用の幅を広げたい方は、ぜひ少しずつ触って、自分なりの運用をしていきましょう。
代用FXの始め方についてなんとなく分かったという方は、まずは(ステップ1)自分に合った代用FX対応の証券会社の選び方に進みましょう。次の記事で選び方を詳しく解説しています。


投資歴は10年以上。現在はインデックス投資・高配当株ETFを中心とし、これら保有株を担保に使う「代用FX」で資金効率を高める投資を自ら実践。初心者の方にも分かりやすく、仕組みとリスクを丁寧に解説していきます。
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