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FANG+(NYSE FANG+)は、米国の代表的なテック・成長株10銘柄で構成され、各銘柄をほぼ同じ比率で組み入れる集中型の株価指数です。さらに、定期的(四半期)にリバランスされます。
一言で言えば、FANG+は
一方、S&P500は米国の大型株約500社に分散する王道指数。この2つは似ているようで、分散度と値動きの大きさがまるで違います。
この記事では、S&P500との違いを「銘柄数・ウェイト方式・リターン・リスク(最大下落)・コスト」などで比較し、日本で買える投信・ETF(毎月決算型・レバレッジ型を含む)までまとめます。
(この記事で分かること)
投信・ETFをまとめて始めるならSBI証券が便利です。
FANG+(NYSE FANG+)は、米国の主要テック・成長株10社で構成される等ウェイト型(各10%)の指数です。四半期ごとにリバランスされます。
等ウェイトのポイントは2つ。

等ウェイトってことは、1社だけが指数を支配しにくい?
S&P500などの時価総額加重の指数では、時価総額が大きい企業の比率が大きくなるのが特徴ですが、等ウェイトの指数では、1社だけが指数を支配しにくく、10社それぞれの値動きが指数に反映されやすいのが特徴です。


FANG+は「ビッグテック+成長株」が中心ですが、銘柄の入り方は大きく 2グループ に分かれます。
FANG+はテーマを代表する“固定枠”として、原則以下の6社が組み入れられます(指数側では FAANMG と定義)。
これらの企業は、インデックスの証券タイプ、上場取引所、セクター分類、時価総額、流動性、上場期間、設立国、リスク国の基準を満たす限り組み入れられるとされています。
残り4社は、固定枠(FAANMG)以外の候補から ルールで選ばれ、定期的に入替されます。
ざっくり言うと、候補は「米国上場の普通株式」で、
といった条件を満たす銘柄です。
その上で、候補銘柄を
など複数の指標で総合ランキングし、上位から4社が選ばれます。
また「急な入替を減らす仕組み」として、直近で指数に入っている銘柄は、一定順位内なら残りやすい設計になっています。
NVIDIAやBroadcomなどは“固定”ではなく、この4枠側として組み入れられています。
FANG+は定期的に
という運用ルールがあります。
個別株だと「入替」や「売買の判断」を自分がやる必要がありますが、指数連動商品ならその部分は“指数のルール”に委ねられます。
FANG+は、
という点を抑えておきましょう。
「分散=正義」と思っている人ほど、FANG+の集中度は先に理解しておきたいところです。
FANG+が人気な理由は、分散ではなく、この数年間での圧倒的な成長です。


ただし、集中型なので、相場環境が逆風になると下落も深くなりがちです。
ここで押さえたい言葉を2つだけ覚えておきましょう。
FANG+は、この2つがS&P500より大きくなりやすく握力が問われます。
S&P500は、米国の大型株約500社で構成される代表的な株価指数です。
米国株投資の“基準”として扱われやすく、投信・ETFも低コストの商品が豊富です。
また、FANG+の等ウェイト型とは異なり、S&P500は時価総額加重型で、規模が大きい企業ほど比率(ウェイト)が大きくなります。
時価総額加重は、良くも悪くも
という特徴があります。
万人向けには、次のように言われることが多いですね。
ただ、それが自分に合っているかはきちんと判断したいところ。違いを一覧で整理しておきます。
| 比較軸 | S&P500 | FANG+ |
|---|---|---|
| 銘柄数 | 約500社 | 10社 |
| ウェイト | 時価総額加重 | 等ウェイト(各10%) |
| 分散度 | 高い | 低い(集中) |
| トータルリターン(3年、5年は年率換算) | 19.24%(1年) 26.23%(3年) 24.56%(5年) | 38.26%(1年) 59.08%(3年) 33.21%(5年) |
| 下落耐性(12か月) | 最大下落率 -7.12% | 最大下落率 -31.44% |
| 信託報酬 | 0.08140%以内 | 0.7755% |
| 特徴 | 米国株の王道 | 成長株に寄せた攻め |
トータルリターン(5年)では、S&P500が24.56%と十分な結果を出していますが、FANG+はそれを超える33.21%となっています。とくに3年では59.08%と凄まじい上昇です。
しかし、下落耐性を見ると、S&P500が-7.12%に対して、FANG+は-31.44%となっており、浮き沈みの大きさが分かります。
信託報酬については、S&P500が0.08140%以内とかなり優秀な数値ですが、ここではトータルリターンや下落耐性から自分に合っているかを判断するのが賢明でしょう。



S&P500とFANG+、結局どっちがいいのよ!?
ここは「考え方・性格」と「資産状況」から判断しましょう。
もちろん、どちらかに絞らないといけないものではありません。
併用するのであれば、「S&P500を8〜9割、FANG+を1〜2割」など、まずは小さく試すのが無難でしょう。
迷ったときは次の順で考えると失敗しにくいです。
また、次のような失敗だけは避けるように意識しておきましょう。
途中で投げてしまうのは、商品が悪いのではなく、
自分の設計が合っていないだけです。FANG+のような商品は一般的に“少額で持てば、良い刺激になる”タイプです。
FANG+の特徴が把握したところで、運用を決めたのであれば、具体的な商品(投資信託、ETF)を見ていきましょう。
まず結論:投信派かETF派かで選び方が変わる
迷ったら投信からでOKです。
投資信託とETFの比較は次の記事で紹介しています。


この表では、NISA区分、コスト、分配金、などを比較します。(参考までにS&P500も掲載)
(2026.3.19追記)
FANG+ゴールドプラス(ETF)も誕生し、一覧表に追加しました。
| 形態 | 商品例 | NISA | 信託報酬 | 分配金 | こんな人向き |
|---|---|---|---|---|---|
| 投信 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | つみたて/成長対象 | 0.0814% | 基本なし | まずは王道で積立したい(手軽) |
| ETF | 1655(iシェアーズ S&P500 米国株 ETF) | 成長対象 | 0.066% | 半期ごとあり(必要なら自分で再投資) | まずは王道で積立したい(取引時間中に売買したい) |
| 投信 | iFreeNEXT FANG+インデックス | つみたて/成長対象 | 0.7755% | 基本なし | 成長株10社に集中したい(分配金不要) |
| 投信 | iFreeNEXT FANG+(毎月決算/予想分配金提示型) | 対象外 | 0.7755% | 毎月あり | 成長株10社に集中したい(分配金ほしい) |
| ETF | iFreeETF FANG+(316A) | 成長対象 | 0.605% | 半期ごとあり(基本なし) | 成長株10社に集中したい(取引時間中に売買したい) |
| 投信 | iFreeレバレッジ FANG+ | 対象外 | 1.275% | 基本なし | 短期前提でルール管理できる |
| ETF | iFreeETF FANG+ゴールド(521A) | 対象外 | 0.825% | 基本なし | FANG+100%相当 ゴールド100%相当 合計200%相当の投資 |
iFreeETF FANG+ゴールド(521A)については、FANG+に金(ゴールド)を追加した魅力的な投資商品です。
次の記事で詳しく紹介しました。





予想分配金提示型のFANG+って、普通のFANG+と何が違うの?
普通のFANG+は、基本的に分配金が出ませんが、
予想分配金提示型のFANG+は、「分配金を出す(または出る可能性がある)設計」になっています。
仕組みとしては、基準価額の水準に応じてあらかじめ分配金額を提示するようになっています。
一般的には、再投資の方が投資効率がよいですが、
毎月の分配金を目的にしている人にぴったりの商品となっています。
| 毎計算期末の前営業日の基準価額 | 分配金額(1万口あたり、税引前) |
|---|---|
| 10,500円未満 | 基準価額の水準等を勘案した分配金額 |
| 10,500円以上11,000円未満 | 100円 |
| 11,000円以上12,000円未満 | 200円 |
| 12,000円以上13,000円未満 | 300円 |
| 13,000円以上14,000円未満 | 400円 |
| 14,000円以上 | 500円 |
注意しておきたいのは、次の点です。
「分配金がある=得」とは限らないので、自分の目的に応じて選ぶ必要があります。



「iFreeレバレッジ FANG+」は普通のFANG+と何が違うの?
iFreeレバレッジ FANG+は、日々の値動きの2倍を目指す設計とされ、信託報酬も高め(1.275%)です。
レバレッジ型は
という点です。
主に次の条件で扱っていきましょう。
長期の資産形成が目的なら、まずは通常のS&P500やFANG+で十分でしょう。



「iFreeETF FANG+ゴールド」は普通のFANG+と何が違うの?
の投資を狙う構造となっており、
FANG+の比率を落としてゴールドを足す商品ではなく、
FANG+もゴールドも両方しっかり持ちたい人向けの商品です。
FANG+と金先物の相関係数は2014年9月22日〜2026年1月30日で-0.09と示されています。
相関係数とは、一方の値動きに対して、もう一方がどのように動くかを表すものです。
相関係数が0に近いほど、異なる動きをしていたということを示します。
FANG+ゴールド(521A)は、この相関係数が0に近い(値動きの方向が常に近いわけではない)ことを利用して、投資効率の改善を期待した商品になります。
次のような方に向いています。
他の銘柄集中の投資商品は次の記事で紹介しています。
最近はゴールドプラス系の商品も人気ですね。
「危ない」のはなく、値動きが大きい(最大下落が深くなりやすい)特徴があります。
危険になるのは、
など自分の運用条件に合っていないときです。
運用するのであれば、まずは小さい比率から試して自分に合っているか確認しながら運用していきましょう。
一般的には、S&P500の増やす仕組みは過去の実績からも十分と考えられます。
それでも、リスクを取ってリターンを求めるのであれば、FANG+を少額から始めるのが現実的です。
タイミングを図るよりも、一般的な積立投資同様に「比率」と「継続」が大事と考えます。
ルール通りに積み立て/保有することが長期投資に繋がります。
あります。S&P500もFANG+も米国資産なので、円ベースでは為替の影響を受けます。
ただし、長期では「為替を当てにいく」より、積立の継続を優先すべきと考えます。
私は執筆時点でFANG+を組み入れていません。
現時点では組み入れていませんが、等ウェイト型については肯定的です。現時点では、レバレッジを掛けてゴールドにも投資対象とするETF=521Aを検討しています。
インデックス投資の基本を次の記事でまとめています。インデックス投資に不安を感じるようになってきたら読み返すようにしましょう。


株式を利用して資産運用の効率化・加速を図りたい人は次の記事を見ておきましょう。




投資歴は10年以上。現在はインデックス投資・高配当株ETFを中心とし、これら保有株を担保に使う「代用FX」で資金効率を高める投資を自ら実践。初心者の方にも分かりやすく、仕組みとリスクを丁寧に解説していきます。
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