FANG+(NYSE FANG+)は、米国の代表的なテック・成長株10銘柄で構成され、各銘柄をほぼ同じ比率で組み入れる集中型の株価指数です。さらに、定期的(四半期)にリバランスされます。
一言で言えば、FANG+は
- 「米国の成長株10社に、均等に投資する指数」
- 上がるときは伸びやすい一方、下がるときも深くなりやすい
という性質を持ちます。
一方、S&P500は米国の大型株約500社に分散する王道指数。この2つは似ているようで、分散度と値動きの大きさがまるで違います。
この記事では、S&P500との違いを「銘柄数・ウェイト方式・リターン・リスク(最大下落)・コスト」などで比較し、日本で買える投信・ETF(毎月決算型・レバレッジ型を含む)までまとめます。
(この記事で分かること)
- FANG+とは何か(指数の中身・仕組み・特徴)
- S&P500との違い(銘柄数/ウェイト方式/値動き/コスト)
- 向いている人(失敗しにくい考え方)
- 日本で買える投信/ETF(毎月決算型・レバレッジ型も含む)
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FANG+とは?指数の特徴を3分で理解
FANG+は「10銘柄・等ウェイト」の集中型指数
FANG+(NYSE FANG+)は、米国の主要テック・成長株10社で構成される等ウェイト型(各10%)の指数です。四半期ごとにリバランスされます。
等ウェイトのポイントは2つ。
- 1社の巨大化が指数を支配しにくい(全員ほぼ同じ重さ)
- 伸びた銘柄を少し減らし、伸びていない銘柄を少し増やす動きになりやすい(リバランスの結果)

等ウェイトってことは、1社だけが指数を支配しにくい?
S&P500などの時価総額加重の指数では、時価総額が大きい企業の比率が大きくなるのが特徴ですが、等ウェイトの指数では、1社だけが指数を支配しにくく、10社それぞれの値動きが指数に反映されやすいのが特徴です。
採用銘柄の選ばれ方


FANG+は「ビッグテック+成長株」が中心ですが、銘柄の入り方は大きく 2グループ に分かれます。
① 固定銘柄(6社):FAANMG
FANG+はテーマを代表する“固定枠”として、原則以下の6社が組み入れられます(指数側では FAANMG と定義)。
- Meta(META)
- Apple(AAPL)
- Amazon(AMZN)
- Netflix(NFLX)
- Microsoft(MSFT)
- Alphabet Class A(GOOGL)
これらの企業は、インデックスの証券タイプ、上場取引所、セクター分類、時価総額、流動性、上場期間、設立国、リスク国の基準を満たす限り組み入れられるとされています。
② その他銘柄(4社):ルールで入替される“成長株枠”
残り4社は、固定枠(FAANMG)以外の候補から ルールで選ばれ、定期的に入替されます。
ざっくり言うと、候補は「米国上場の普通株式」で、
- 時価総額(例:50億ドル以上)
- 流動性(例:平均売買代金が一定以上)
- 米国企業(設立国・リスク所在国が米国)
- 対象セクター(一般消費財・サービス/メディア・コミュニケーション/テクノロジー)
といった条件を満たす銘柄です。
その上で、候補銘柄を
- 時価総額
- 売買代金(流動性)
- 価格売上高倍率(P/S)
- 売上成長率
など複数の指標で総合ランキングし、上位から4社が選ばれます。
また「急な入替を減らす仕組み」として、直近で指数に入っている銘柄は、一定順位内なら残りやすい設計になっています。
NVIDIAやBroadcomなどは“固定”ではなく、この4枠側として組み入れられています。
リバランス・入替のイメージ
FANG+は定期的に
- 構成比率(10%ずつ)を整える
- 必要に応じて構成銘柄の入替を行う
(先ほどの4社の話)
という運用ルールがあります。
個別株だと「入替」や「売買の判断」を自分がやる必要がありますが、指数連動商品ならその部分は“指数のルール”に委ねられます。
FANG+は「成長の爆発力」と「下落の深さ」がセット
FANG+は、
- 業種が偏りやすい(テクノロジー寄り)
- “米国の全部”ではなく“米国の成長株の中心”
という点を抑えておきましょう。
「分散=正義」と思っている人ほど、FANG+の集中度は先に理解しておきたいところです。
FANG+が人気な理由は、分散ではなく、この数年間での圧倒的な成長です。


ただし、集中型なので、相場環境が逆風になると下落も深くなりがちです。
ここで押さえたい言葉を2つだけ覚えておきましょう。
- ボラティリティ:価格変動の大きさ(揺れの大きさ)
- ドローダウン:ピークからの最大下落(心が折れやすいポイント)
FANG+は、この2つがS&P500より大きくなりやすく握力が問われます。
S&P500とは?米国株の標準指数
S&P500は、米国の大型株約500社で構成される代表的な株価指数です。
米国株投資の“基準”として扱われやすく、投信・ETFも低コストの商品が豊富です。
また、FANG+の等ウェイト型とは異なり、S&P500は時価総額加重型で、規模が大きい企業ほど比率(ウェイト)が大きくなります。
時価総額加重は、良くも悪くも
- 勝ち続けて巨大化した企業ほど指数への影響が増える
- 「市場全体の空気感」を取り込みやすい
という特徴があります。
FANG+とS&P500の違いを比較
万人向けには、次のように言われることが多いですね。
- 分散重視で長期の土台にするならS&P500
- 上振れ狙いで値動きも受け入れるならFANG+
ただ、それが自分に合っているかはきちんと判断したいところ。違いを一覧で整理しておきます。
| 比較軸 | S&P500 | FANG+ |
|---|---|---|
| 銘柄数 | 約500社 | 10社 |
| ウェイト | 時価総額加重 | 等ウェイト(各10%) |
| 分散度 | 高い | 低い(集中) |
| トータルリターン(3年、5年は年率換算) | 19.24%(1年) 26.23%(3年) 24.56%(5年) | 38.26%(1年) 59.08%(3年) 33.21%(5年) |
| 下落耐性(12か月) | 最大下落率 -7.12% | 最大下落率 -31.44% |
| 信託報酬 | 0.08140%以内 | 0.7755% |
| 特徴 | 米国株の王道 | 成長株に寄せた攻め |
- S&P500:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)[投信]
- FANG+:iFreeNEXT FANG+インデックス[投信]
トータルリターン(5年)では、S&P500が24.56%と十分な結果を出していますが、FANG+はそれを超える33.21%となっています。とくに3年では59.08%と凄まじい上昇です。
しかし、下落耐性を見ると、S&P500が-7.12%に対して、FANG+は-31.44%となっており、浮き沈みの大きさが分かります。
信託報酬については、S&P500が0.08140%以内とかなり優秀な数値ですが、ここではトータルリターンや下落耐性から自分に合っているかを判断するのが賢明でしょう。
どっちを選ぶ?向いている人・向かない人



S&P500とFANG+、結局どっちがいいのよ!?
ここは「考え方・性格」と「資産状況」から判断しましょう。
- S&P500が向く人(長期・分散重視)
- 投資の土台を作りたい
- 分散して王道でいきたい
- 値動きで睡眠を削りたくない
- 投資を生活の中心にしたくない(ほったらかし寄り)
- FANG+が向く人(値動きを許容できる)
- FANG+の「集中」を理解し、上下に耐えられる
- すでに分散型(S&P500など)を持っている
- 下落局面でもルール通り積み立て/保有ができる
- 上振れ狙いと引き換えに、下落も受け入れられる
もちろん、どちらかに絞らないといけないものではありません。
併用するのであれば、「S&P500を8〜9割、FANG+を1〜2割」など、まずは小さく試すのが無難でしょう。
迷ったときは次の順で考えると失敗しにくいです。
- 生活防衛資金(現金)があるか
- 分散型(S&P500など)の積立が回っているか
- それでも余力があるか
- 基準価額の浮き沈みを許容できるか
また、次のような失敗だけは避けるように意識しておきましょう。
- FANG+を“主役”にしてしまう
- 下落時にルールが崩れて売ってしまう
- 「上がっているから」と勢いで比率を増やす
- レバレッジ商品を軽い気持ちで触る
途中で投げてしまうのは、商品が悪いのではなく、
自分の設計が合っていないだけです。FANG+のような商品は一般的に“少額で持てば、良い刺激になる”タイプです。
日本で買える商品(投信・ETF)と選び方
FANG+の特徴が把握したところで、運用を決めたのであれば、具体的な商品(投資信託、ETF)を見ていきましょう。
まず結論:投信派かETF派かで選び方が変わる
- 投信が向く人:積立を自動化したい/価格を気にせず続けたい(初級者向け)
- ETFが向く人:取引時間中に売買したい/分配や板の仕組みも理解できる(中級者へのステップアップ)
迷ったら投信からでOKです。
投資信託とETFについては次の記事で紹介しています。
【比較表】日本で買えるS&P500/FANG+の代表商品
この表では、NISA区分、コスト、分配金、などを比較します。(参考までにS&P500も掲載)
| 形態 | 商品例 | NISA | 信託報酬 | 分配金 | こんな人向き |
|---|---|---|---|---|---|
| 投信 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | つみたて/成長対象 | 0.0814% | 基本なし | まずは王道で積立したい(手軽) |
| ETF | 1655(iシェアーズ S&P500 米国株 ETF) | 成長対象 | 0.066% | 半期ごとあり(必要なら自分で再投資) | まずは王道で積立したい(取引時間中に売買したい) |
| 投信 | iFreeNEXT FANG+インデックス | つみたて/成長対象 | 0.7755% | 基本なし | 成長株10社に集中したい(分配金不要) |
| 投信 | iFreeNEXT FANG+(毎月決算/予想分配金提示型) | 対象外 | 0.7755% | 毎月あり | 成長株10社に集中したい(分配金ほしい) |
| ETF | 316A(iFreeETF FANG+) | 成長対象 | 0.605% | 半期ごとあり(基本なし) | 成長株10社に集中したい(取引時間中に売買したい) |
| 投信 | iFreeレバレッジ FANG+ | 対象外 | 1.275% | 基本なし | 短期前提でルール管理できる |
- 購入前に各商品の最新情報(目論見書・運用会社/証券会社の表示)で確認してください。
普通のFANG+と予想分配金提示型のFANG+の違い



予想分配金提示型のFANG+って、普通のFANG+と何が違うの?
普通のFANG+は、基本的に分配金が出ませんが、
予想分配金提示型のFANG+は、「分配金を出す(または出る可能性がある)設計」になっています。
仕組みとしては、基準価額の水準に応じてあらかじめ分配金額を提示するようになっています。
一般的には、再投資の方が投資効率がよいですが、
毎月の分配金を目的にしている人にぴったりの商品となっています。
| 毎計算期末の前営業日の基準価額 | 分配金額(1万口あたり、税引前) |
|---|---|
| 10,500円未満 | 基準価額の水準等を勘案した分配金額 |
| 10,500円以上11,000円未満 | 100円 |
| 11,000円以上12,000円未満 | 200円 |
| 12,000円以上13,000円未満 | 300円 |
| 13,000円以上14,000円未満 | 400円 |
| 14,000円以上 | 500円 |
注意しておきたいのは、次の点です。
- 分配金が出ると基準価額がその分下がる
- 純粋に増えているかどうかはトータルリターン(分配込み)で判断する必要がある
「分配金がある=得」とは限らないので、自分の目的に応じて選ぶ必要があります。
iFreeレバレッジ FANG+の扱い方



「iFreeレバレッジ FANG+」は普通のFANG+と何が違うの?
iFreeレバレッジ FANG+は、日々の値動きの2倍を目指す設計とされ、信託報酬も高め(1.275%)です。
レバレッジ型は
- 上がると速い
- 下がるのも速い
- 「相場の形」によっては長期で不利になりやすい要素(減価リスク)がある
という点です。
主に次の条件で扱っていきましょう。
- 目的が短期(期間が決まっている)
- ルールが明確(入る条件/出る条件)
- 損切りも含めて管理できる
- 生活費に影響しない資金でやる
長期の資産形成が目的なら、まずは通常のS&P500やFANG+で十分でしょう。
口座選び
「口座はあとで変えればいい」と思いがちですが、積立設定や管理が面倒になりやすいので、最初に“自分の運用スタイル”をざっくり決めておくと楽です。
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よくある質問(Q&A)
まとめ|FANG+とは?S&P500との違いはここ
- FANG+:米国のテック/成長株10銘柄で構成、等ウェイトで運用される集中型指数
- S&P500:米国大型株約500社、時価総額加重の分散型指数
- 違いの本質は「分散度」と「値動き(上振れ/下振れ)の大きさ」
- 日本では、FANG+連動の投信・ETF(毎月決算型、レバレッジ型を含む)も購入できる
- 迷いがある人ほど、投信で小さく始めて継続が安全
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