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![iSMSCI高配当[1478]とNF日経高配当50[1489]の特徴と最適保有割合を解説する記事のアイキャッチ画像。Invest Evolutionのロゴ入り。](https://invest-evolution.net/wp-content/uploads/2025/12/57b9e45e3b77e7898a3eb98754f294af.png)
日本株の高配当ETFの中でも、iSMSCI高配当(1478)とNF日経高配当50(1489)は、どちらも知名度・純資産規模が大きく、長期投資家からの関心が高い銘柄です。一方で、同じ「高配当ETF」であっても、指数の設計思想や組み入れ銘柄の特徴は大きく異なります。
そこで本記事では、1478と1489の違いを、
という切り口から整理します。そのうえで、「老後資金の柱にしたい」「インカムを厚くしたい」「代用FXの担保候補としても見ておきたい」など、読者それぞれの目的に応じて、どのような比率で組み合わせるとバランスが取りやすいかを具体的に考えていきます。
これから高配当ETFを長期保有していきたい方や、1478と1489のどちらをどれくらい持てばよいか悩んでいる方の判断材料になれば幸いです。
2本を組み合わせる最大の意味は、単体では取りにくい「安定」と「インカム」の両立を実現できる点にあります。
2本それぞれの特徴は、次のとおりです。(前章を簡潔にしたもの)
この2本を組み合わせることで、
コア(守りと成長):1478、サテライト(インカム強化):1489 という役割分担で比率を調整していきます。
この章では、
の3パターンに分けて、1478と1489の比率を考えていきたいと思います。
結論からお伝えすると、次のように整理しています。
| 投資目的 | 1478:1489 | コメント |
|---|---|---|
| 長期で資産形成/リスク管理重視 | 70%:30% | バランス良く効率的フロンティアに近い推奨比率 |
| インカム最大化 | 50%:50% | 高配当インカム追求のため同率配分で設計 |
| 安定最優先・定年退職期 | 85%:15% | ボラティリティ最小化と安定収益の両立 |
この比率のイメージとしては、次のようになります。
先にまとめポイント
| 順位 | 銘柄コード | 銘柄名 | 合成構成比(7:3) | 1478のみ構成比 | 1489のみ構成比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7267 | 本田技研工業 | 4.45% | 4.82% | 3.57% |
| 2 | 8725 | MS&AD | 4.00% | 4.64% | 2.52% |
| 3 | 9434 | ソフトバンク | 3.99% | 4.76% | 2.19% |
| 4 | 4503 | アステラス製薬 | 3.74% | 3.69% | 3.86% |
| 5 | 8031 | 三井物産 | 3.52% | 5.02% | 0.00% |
| 6 | 7751 | キヤノン | 3.49% | 4.08% | 2.10% |
| 7 | 9433 | KDDI | 3.45% | 4.93% | 0.00% |
| 8 | 9432 | 日本電信電話(NTT) | 3.34% | 4.77% | 0.00% |
| 9 | 8001 | 伊藤忠商事 | 3.33% | 4.76% | 0.00% |
| 10 | 6301 | 小松製作所 | 3.33% | 4.75% | 0.00% |
| 11 | 7203 | トヨタ自動車 | 3.29% | 4.69% | 0.00% |
| 12 | 8766 | 東京海上HD | 3.21% | 4.59% | 0.00% |
| 13 | 8750 | 第一生命HD | 3.07% | 4.38% | 0.00% |
| 14 | 6752 | パナソニック | 3.06% | 4.37% | 0.00% |
| 15 | 6902 | デンソー | 2.54% | 3.63% | 0.00% |
| 16 | 8015 | 豊田通商 | 2.42% | 3.46% | 0.00% |
| 17 | 1802 | 大林組 | 2.12% | 2.04% | 2.31% |
| 18 | 1925 | 大和ハウス工業 | 2.08% | 2.97% | 0.00% |
| 19 | 1928 | 積水ハウス | 2.06% | 2.10% | 1.96% |
| 20 | 2502 | アサヒグループHD | 1.97% | 2.81% | 0.00% |
インカム(分配金)をできるだけ増やしたい場合は、50:50の均等配分という選択肢もあります。
この比率のイメージとしては、次のようになります。
先にまとめポイント
| 順位 | 銘柄コード | 銘柄名 | 合成構成比 5:5 | 1478のみ構成比 | 1489のみ構成比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 7267 | 本田技研工業 | 4.20% | 4.82% | 3.57% |
| 2 | 4503 | アステラス製薬 | 3.78% | 3.69% | 3.86% |
| 3 | 8725 | MS&AD | 3.58% | 4.64% | 2.52% |
| 4 | 9434 | ソフトバンク | 3.48% | 4.76% | 2.19% |
| 5 | 7751 | キヤノン | 3.09% | 4.08% | 2.10% |
| 6 | 8031 | 三井物産 | 2.51% | 5.02% | 0.00% |
| 7 | 9433 | KDDI | 2.47% | 4.93% | 0.00% |
| 8 | 9432 | 日本電信電話(NTT) | 2.38% | 4.77% | 0.00% |
| 9 | 8001 | 伊藤忠商事 | 2.38% | 4.76% | 0.00% |
| 10 | 6301 | 小松製作所 | 2.38% | 4.75% | 0.00% |
| 11 | 7203 | トヨタ自動車 | 2.35% | 4.69% | 0.00% |
| 12 | 8766 | 東京海上HD | 2.29% | 4.59% | 0.00% |
| 13 | 1605 | INPEX | 2.21% | 0.00% | 4.41% |
| 14 | 8750 | 第一生命HD | 2.19% | 4.38% | 0.00% |
| 15 | 6752 | パナソニック | 2.19% | 4.37% | 0.00% |
| 16 | 1802 | 大林組 | 2.17% | 2.04% | 2.31% |
| 17 | 1928 | 積水ハウス | 2.03% | 2.10% | 1.96% |
| 18 | 2914 | 日本たばこ産業(JT) | 2.02% | 0.00% | 4.05% |
| 19 | 6902 | デンソー | 1.81% | 3.63% | 0.00% |
| 20 | 8411 | みずほフィナンシャルグループ | 1.73% | 0.00% | 3.47% |
定年退職前後など、大きなドローダウンをとにかく避けたいフェーズでは、1478の比率をさらに高めます。
この比率のイメージとしては、次のようになります。
同じ1478と1489の組み合わせでも、どのセクターにどれだけ偏っているかによって、値動きの癖や景気局面ごとの強さ・弱さが変わってきます。セクター構成を確認しておくことで、「利回りは高いが特定業種に寄りすぎていないか」「防御力は十分か」といった点を客観的にチェックしやすくなります。
以下は、1478と1489を組み合わせたうち、ニーズがあると思われる2つの配分パターン(70:30/50:50)における、主なセクター構成の違いを比較した表です。(※構成比率は2025年12月時点の概算。相場状況・銘柄入れ替えにより変動あり。)
| 順位 | セクター | 7:3構成比 | 5:5構成比 | 差分(%) | コメント |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 銀行業 | 2.61% | 4.35% | +1.74 | 金融バリューの比率増 |
| 2 | 鉄鋼 | 2.12% | 3.54% | +1.41 | 景気敏感株が上昇 |
| 3 | 証券・先物 | 1.75% | 2.92% | +1.17 | 金融関連が強化 |
| 4 | 海運 | 2.98% | 3.92% | +0.94 | 高配当海運が存在感UP |
| 5 | 鉱業 | 1.32% | 2.21% | +0.88 | 資源関連へ寄る |
| 6 | 化学 | 2.26% | 3.12% | +0.85 | |
| 7 | 医薬品 | 4.76% | 5.47% | +0.71 | |
| … | … | ||||
| ▼ | 食料品 | 4.55% | 4.40% | -0.14 | 防御セクター比率低下 |
| ▼ | 不動産 | 0.61% | 0.44% | -0.17 | |
| ▼ | 保険業 | 10.28% | 8.06% | -2.22 | |
| ▼ | 情報・通信業 | 10.78% | 8.33% | -2.45 | 通信3社の比率が低下 |
| ▼ | 輸送用機器 | 16.16% | 14.32% | -1.84 | 自動車の存在感減少 |
| ▼ | 卸売業(商社) | 11.60% | 10.50% | -1.10 | 商社系比率低下 |
※ 一見すると50:50の方がセクター構成が均されて安定して見えるかもしれませんが、実際には銀行・海運・鉄鋼など景気敏感セクターの比率が大きくなるため、全体のボラティリティはむしろ増加します。
どの比率を選ぶかは、「ボラティリティへの許容度」と「分配金収入への期待値」のトレードオフになります。
最後に、本記事のポイントを簡潔に整理します。
いずれも1478をコアとして厚めに持ちつつ、1489をサテライトとして上乗せする設計にしておけば、
といった形で、ライフステージや相場環境に合わせて比率を微調整することも可能ですね。
1478と1489のどちらか一方を選ぶというよりも、役割の違う2本をどう組み合わせるかを意識することで、高配当ETFを使った日本株ポートフォリオの「安定感」と「インカム」の両立を狙うのがおすすめです。
もちろん、高配当株ETFは1478と1489がベストな組み合わせだ!と言いたいわけではありませんので、一案として参考に留めていただければ幸いです。他の国内高配当株ETFについては、こちらで紹介していますので、合わせてご覧ください。
高配当ETFを長期で保有する場合、運用効率の観点から「代用FX」との併用を検討する余地があります。高配当ETFで安定的なキャッシュフローを得つつ、代用FXでスワップ収益を積み上げることで、配当+スワップの二重のインカム源を構築する戦略も視野に入ります。興味がある方は、代用FXの仕組みやメリット、リスク管理の完全ガイドの記事をご覧ください。


投資歴は10年以上。現在はインデックス投資・高配当株ETFを中心とし、これら保有株を担保に使う「代用FX」で資金効率を高める投資を自ら実践。初心者の方にも分かりやすく、仕組みとリスクを丁寧に解説していきます。
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