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「代用FXを始めてみたいけれど、担保に回す株はどれを選べばいいのか……」と悩む方は少なくありません。
評価額の70%を有効証拠金として使えるのは便利な一方で、銘柄選びを間違えると、株価の下落とFXポジションの含み損が重なり、あっという間に証拠金維持率が悪化してしまうからです。
本記事では、すでに日本株や投資信託を保有していて、「代用FXも活用してみたい」と考えている方向けに、次の内容をお伝えしていきます。
銘柄選びに迷っている人は、この記事を読めば必ず自分なりの代用FX戦略を組み立てるヒントになるはずです。
※本記事は特定銘柄の売買を推奨するものではなく、あくまで「代用FXの担保として考えやすい条件と銘柄タイプ」を解説するものです。最終的な投資判断は必ずご自身で行ってください。
次の章から代用FXにおける株式の選び方や具体的な銘柄を紹介していきますが、かなり長文になります。
先に注意したいポイントや、おすすめの株式組み合わせを簡単にまとめておきます。
「これ気になるなー!」というのがあれば、その点だけでも重点的に見ていただければいいかと思います。
では詳しく見ていきましょう。
本来、代用FXにおける「主役」はあくまで株式や投資信託の運用であり、FXはそのうえに乗せる「サブ」の位置づけです。基本線としては、まず自分が中長期で保有したい銘柄を選び、その銘柄を担保として代用する──という考え方が本筋になります。
とはいえ、「そうは言っても、代用FXと相性の良い銘柄タイプは押さえておきたい」「担保に回す銘柄で、できるだけロスカットリスクを減らしたい」と思っている方も多いように感じます。
そこで、
といった方への補助的な役割として株式の選び方を紹介していきたいと思います。
代用FXでは、保有している株式や投資信託を証券会社に差し入れて、その評価額の70%を「有効証拠金」として使うことができます。

このとき、担保として差し入れる銘柄選びで重要になるのは、次の4点です。

代用FXは、FXポジションの評価損益+株価変動の両方の影響を受けます。
「値動きの激しい成長株」+「大きなFXポジション」といった組み合わせになると、株価が急落したタイミングで証拠金維持率が一気に悪化するリスクがあります。
そのため、担保にする銘柄は“攻めの株”ではなく、“守りの株・投信・ETF”を中心に選ぶのが基本スタンスになります。
ここでは、代用FXの担保設計で特に重要な次の3点について整理しておきます。(企業としての安定性は、代用FXではなく株式投資における重要な点となり、本記事の趣旨から反れるため割愛します。)
担保にする銘柄は、できれば日経平均株価やTOPIXと同程度、もしくはそれよりも低い値動きに収まるものが理想です。
一般的に、個別株よりも指数連動型のETF・投資信託のほうが、値動きがマイルドになりやすい傾向があります。
万が一、担保を崩して現金化したいときに、スムーズに売却できるかどうかも大事なポイントです。(代用FXのFX側での証拠金維持率を回復させるための現金化は最終手段であり、おススメはできません。)
担保目的で保有する銘柄は、売買代金・出来高が日常的にしっかりあるかを確認しておきましょう。
担保を1〜2銘柄に集中させると、「その銘柄が個別の悪材料で急落」→ 「代用FX口座の維持率が急低下」というリスクがあります。
など、個別銘柄のリスクを抑える工夫が大切です。
ここからは、代用FXの担保として比較的使いやすい「銘柄のタイプ」を次の3つに分類して紹介します。(クリックでジャンプできます。)
最もオーソドックスなのが、日経平均やTOPIXなどの国内株式指数、S&P500やMSCIコクサイなどの外国株式指数に連動するETF・投資信託です。
日本においては投資信託がメジャーなイメージですが、最近はETFもかなり充実しており、有名どころの指数(日経平均やS&P500など)であれば、投資信託と遜色ないレベルの商品となっています。
国内株式のインデックスに連動するETFは、代用FXの担保として「ベース資産」にしやすい代表格です。
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| 1306:NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信 | TOPIX連動、国内株式全体に分散 |
| 1308:上場インデックスファンドTOPIX | TOPIX連動、国内株式全体に分散 |
| 1321:NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信 | 日経平均株価連動、プライム市場上場銘柄から選定した225銘柄から構成される平均株価 |
これに加えて、外国株式の代表的な指数に連動するETFを担保の一部として組み入れることもできます。
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| 1655:iシェアーズ S&P500 米国株 ETF | 米国の代表的指数S&P500に連動、為替ヘッジなし |
| 2563:iシェアーズ S&P500 米国株 ETF(為替ヘッジあり) | 米国の代表的指数S&P500に連動、為替ヘッジあり |
| 1545:NEXT FUNDS NASDAQ-100(為替ヘッジなし)連動型上場投信 | 米国の代表的指数NASDAQ-100に連動、為替ヘッジなし |
| 1550:MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信 | MSCIコクサイに連動、日本を除く主要先進国株式に分散 |
| 2559:MAXIS 全世界株式(オール・カントリー)上場投信 | MSCI ACWIに連動、日本を含む先進国+新興国の全世界株式に分散 |
これらの外国株式の代表的な指数に連動するETFはいずれも、
といった特徴があり、「日本株インデックスETF+米国株インデックスETF」で地域分散した担保ポートフォリオを組むこともできます。
その際は、次のような為替ヘッジの違いも考慮して商品を選んでいきましょう。
近年人気が高まっているのが、日本株や外国株の高配当銘柄を集めたETFを担保にするパターンです。
注意しておきたいのは、高配当ETFは金融セクターや景気敏感株の比率が高くなりがちであることです。複数の高配当ETFを組み合わせる場合には、特定の銘柄の比率が大きくなりすぎていないか確認しておきましょう。
配当利回りを重視しつつ、ETFで分散投資したい場合の例です。
| 銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| 1489:NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信 | ・日経平均構成銘柄のうち、配当利回りの高い50銘柄で構成 ・国内の高配当株ETFの中でも、純資産規模が大きく流動性も確保しやすい |
| 1478:iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF | ・大型・中型株を対象とした配当継続性や配当性向、財務体質等の基準を満たした企業の中から、MSCIジャパン指数の配当利回りの130%を超える利回りを持つ銘柄を構成銘柄として算出される時価総額加重平均型の指数 |
| 1494:One ETF 高配当日本株(配当貴族) | ・日本株の中から、安定配当・増配傾向など「配当貴族」的な性質を持つ銘柄群に分散投資するETF ・配当利回りだけでなく、配当の継続性・成長性を重視したコンセプト |
| 2529:NEXT FUNDS 株主還元70 ETF | ・配当や自社株買いなど、株主還元に積極的な企業(「銀行業」、「証券、商品先物取引業」、「保険業」、「その他金融業」に属する銘柄は除外)を対象とした指数に連動 ・配当利回りだけでなく、総還元性向などの指標も考慮した「株主還元重視」のETF |
| 1698:上場インデックスファンド日本高配当(東証配当フォーカス100) | ・東証配当フォーカス100指数に連動し、一定以上の配当利回りなどの条件を満たす100銘柄で構成 ・セクターを分散しつつ、日本株全体の中から高配当銘柄に幅広く投資できる構成 |
例えば、インデックスETF:5割、高配当ETF:5割で両方楽しみながらの運用も面白いです。
ETFや投信だけでなく、安定配当を続けている大型株も担保候補になり得ます。
ただし、大型株であっても、業績悪化や不祥事などで大きく値下がりするリスクはあります。1社に集中させず、セクターも分散させることが重要です。
イメージしやすい例としては、以下のようなセクター別の大型株があります(あくまで代表例です)。
| セクター | 代表例 | 補足コメント |
|---|---|---|
| 自動車 | 7203:トヨタ自動車 | 世界的な自動車メーカー。売買代金・時価総額ともに国内トップクラス。 |
| 通信 | 9432:日本電信電話(NTT) | 通信インフラ系のディフェンシブ銘柄の代表格。配当にも定評があります。 |
| 通信 | 9433:KDDI | 個人向け通信が中心で、安定配当・増配の実績あり。 |
| 金融(メガバンク) | 8306:三菱UFJフィナンシャル・グループ | 国内最大級のメガバンク。高い流動性と配当利回りが魅力。 |
| 金融(メガバンク) | 8316:三井住友フィナンシャルグループ | 配当性向の高さから配当投資家にも人気のメガバンク。 |
| インフラ・ディフェンシブ | 電力・ガス・鉄道・医薬品など | 景気変動の影響を受けにくいディフェンシブセクター。個別銘柄は決算や規制動向を確認して選定。 |
こうした銘柄は
という特徴があります。それでも1社に集中させるのではなく、複数銘柄・複数セクターに分散させることがポイントです。
※上記の銘柄は売買推奨ではなく、銘柄タイプを具体的にイメージしてもらうための具体例です。実際に投資する際は、最新の目論見書・決算資料・株価水準などを確認したうえで、ご自身で判断してください。
逆に、代用FXの担保にできない、避けたい銘柄の特徴も押さえておきましょう。
そもそも代用有価証券の対象外で、担保にできない銘柄が存在します。
具体的には、次のようなものがあります。
これらの銘柄は、各証券会社が代用評価の対象外として指定しています。
大型株以外の個別株を利用する際は、各証券会社が公表している「代用有価証券の対象銘柄一覧」のようなものを確認するようにしましょう。
これらのような値動きの激しいテーマ株・小型株は、日によっては数十%単位で急落することも珍しくありません。株価急落 → 評価額が急減 → 有効証拠金も激減という展開が大いに有り得るため、代用FXとの相性は良くありません。
代用FXに利用するのであれば、大型株やETFも代用することを前提に考えるべきでしょう。
代用FXは、株式・投資信託で「中長期の資産形成」、FXで「為替ヘッジ&追加リターン狙い」を同時に狙えるサービスですが、そのぶんリスク管理を一歩間違えると、株もFXも同時にダメージを受ける可能性があります。
だからこそ、担保に使う銘柄は、「値動きが安定」「流動性が高い」「分散」といった「守りの条件」を満たすことも大切です。
実際の銘柄選びでは、インデックスETF、高配当ETF、安定配当の大型株を中心に自分のリスク許容度に合わせてポートフォリオを設計するようにしましょう。
最後にもう一度お伝えすると、ここで挙げたETF・個別株はあくまで「代表的な例」です。実際に投資する際は、各商品の目論見書や最新の運用レポート、株価水準・配当水準などを証券会社のサイトやモーニングスター等の情報サイトで必ず確認し、ご自身の判断で選定をお願いします。
関連記事:代用FXが使える証券会社の徹底比較はこちら
代用FXが使える証券会社の徹底比較


投資歴は10年以上。現在はインデックス投資・高配当株ETFを中心とし、これら保有株を担保に使う「代用FX」で資金効率を高める投資を自ら実践。初心者の方にも分かりやすく、仕組みとリスクを丁寧に解説していきます。
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