インベスコの「世界のベスト(世界厳選株式オープン)」は、世界の株式に投資するアクティブ型の投資信託です。NISAや投信の比較をしていると候補に挙がりやすい一方で、同じ名前のファンドが複数あり、最初につまずきがちです。
この記事では、8種類をまず整理した上で、NISAで買える/買えない、分配目的か資産形成目的か、為替リスクを許容するかという3点から、あなたに合う型をスムーズに決められるようにまとめます。
この記事で分かること
- 世界のベスト「全8種類」の違い(2×4で理解)
- NISAで買える型/買えない型
- 毎月決算型と予想分配金提示型(毎月)の違い
- 自分に合う型の選び方
- インデックス・他アクティブ・その他投資との比較
ぜひ最後までご覧いただき、世界のベスト、自分にとってのベストを選ぶ参考にしてください。
※ この記事は投資判断の参考情報です。投資信託は元本保証ではなく、基準価額は上下します。分配金は将来保証されません。
結論|8種類は「為替ヘッジ(2)×分配・決算(4)」で選ぶ
世界のベストの特徴
世界のベストは次の特徴をもったファンドです。
- 世界株(海外株式)に投資するアクティブ型の投資信託
- 企業の財務や事業内容などファンダメンタルズ重視で“優良株を厳選”するスタイル
- 同じ運用戦略で、為替ヘッジ(あり/なし)×分配タイプ(4種類)のバリエーションが用意されている
世界の優良株を厳選するスタイル、高い分配金を出す型があるということで、人気の高い商品で、
次のような人がこの商品に興味をもっているようです。
- オルカン/S&P500だけだと物足りず、厳選アクティブも少し持ちたい人
- 分配の受け取り方(年1回/隔月/毎月)を目的に合わせて選びたい人
世界のベストは8種類
世界のベストは8種類ありますが、構造はシンプル。
「為替ヘッジ:あり/なしの2タイプ」×「分配・決算:4タイプ」=8種類です。
迷ったら、まずはこの3つに絞れば迷いません。
- 資産形成・NISAで使うなら:年1回 or 奇数月 × 基本は為替ヘッジなし
- 分配が目的(毎月の収入):毎月決算型(為替が不安ならヘッジあり)
- 「毎月◯円」の目安が欲しい:予想分配金提示型(毎月)(ただし“保証ではない”前提)
まず押さえる「2つの軸」:為替ヘッジと分配設計
為替ヘッジの違い(あり/なし)
為替ヘッジは「為替のブレを抑えたいかどうか」で判断します。
- ヘッジなし
- 円安のとき:リターンが上乗せされやすい
- 円高のとき:基準価額が下がりやすい
- 長期で世界株の成長を取りに行く人は基本こちらが王道
- ヘッジあり
- 為替の上下によるブレを抑えたい人向け
- 「為替が怖くて投資できない」なら、メンタル面の保険になる
- 相場環境によっては、ヘッジなしに比べて伸びが弱い局面もある
- 投資期間が長い(10年以上) → ヘッジなし
- 短中期で使う / 為替が怖すぎる → ヘッジあり
分配設計の違い(年1回/奇数月/毎月/予想分配金提示型)
違いは「分配の設計(受け取る頻度と考え方)」です。
- 年1回決算型(12月):資産成長寄り。分配を抑えやすく、複利運用に向く。
- 奇数月決算型(隔月):成長と分配の中間。定期的な分配も取りつつ、やりすぎない。
- 毎月決算型:分配重視。毎月の現金収入が欲しい人向け。
- 予想分配金提示型(毎月):毎月「目標分配額(予想)」を事前に提示(※)するタイプ。
- 提示されるのは“保証”ではなく、条件次第で減配・無配もあり得る。
毎月決算型と予想分配金提示型(毎月)の違い
少し似ているようにも感じてしまう「毎月決算型」と「予想分配金提示型」ですが、分配の見せ方・考え方が違います。
| 比較ポイント | 毎月決算型 | 予想分配金提示型(毎月) |
|---|---|---|
| 分配の決まり方 | 毎月決算し、状況に応じて分配額を決定 | 目標分配額(予想)を提示し、その水準を目指す |
| 受け取りのイメージ | 分配額は変動しやすい | 目安は持てるが保証ではない(減配・無配あり) |
| 向く人 | 毎月の収入が欲しい(変動許容) | 毎月◯円の“目安”が欲しい(保証不要) |
NISA成長投資枠の対象は年1回決算型/奇数月決算型
NISA成長投資枠の対象は「年1回」と「奇数月」だけです。
- NISA対象(成長投資枠):年1回決算型、奇数月決算型(ヘッジあり/なし両方)
- NISA対象外:毎月決算型、予想分配金提示型(ヘッジあり/なし両方)
8種類比較表(早見表)|違いが一発でわかる
比較する軸を紹介したところで、一覧表を見ていきましょう。
比較軸を知らない状態で見るよりスッと頭に入ってくるかと思います。
| ファンド(型) | 為替ヘッジ | 決算頻度 | 分配方針 | NISA成長投資枠 | 信託報酬 | 信託財産留保額 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 毎月決算型 | あり | 毎月 | 毎月分配 | × | 年1.903% | 0.30% |
| 毎月決算型 | なし | 毎月 | 毎月分配 | × | 年1.903% | 0.30% |
| 年1回決算型 | あり | 年1回(12月) | 年1回分配(再投資可) | ○ | 年1.903% | 0.30% |
| 年1回決算型 | なし | 年1回(12月) | 年1回分配(再投資可) | ○ | 年1.903% | 0.30% |
| 奇数月決算型 | あり | 隔月(奇数月) | 隔月分配 | ○ | 年1.903% | 0.30% |
| 奇数月決算型 | なし | 隔月(奇数月) | 隔月分配 | ○ | 年1.903% | 0.30% |
| 予想分配金提示型 | あり | 毎月 | 目標分配額(予想)を提示 | × | 年1.903% | 0.30% |
| 予想分配金提示型 | なし | 毎月 | 目標分配額(予想)を提示 | × | 年1.903% | 0.30% |
- 購入時手数料(上限)最大3.30%。販売会社によっては無料(ノーロード)の場合あり。
選び方|目的別フロー
(選び方1)目的は?資産形成 or 分配収入
- 資産形成(増やす)
- 年1回→最も成長寄り。分配を抑えやすく、シンプル
- 奇数月→分配ペースが欲しい人向け。年1回よりは分配が出やすい
- 分配収入(受け取る)
- 毎月決算型→毎月の収入が欲しい(分配額の増減は許容)
- 予想分配金提示型→毎月◯円の“目安”が欲しい(ただし保証は不要)
分配収入を目当てに運用する場合でも共通して認識しておくべきは次の3点。
- 分配が出る=儲かった、ではない(元本の取り崩しになることもある)
- 「毎月◯円が絶対必要」な設計は避ける(減配・無配を前提に)
- 分配は「使う/再投資する」を先に決める
(選び方2)NISAで買う?
- YES → 年1回 or 奇数月に確定(毎月・予想分配は対象外)
- NO → 4タイプ全部が選択肢
※ NISA以外で買うなら、管理がラクな特定口座(源泉徴収あり)を選ぶ人が多いです。
(選び方3)為替ヘッジは?
- 期間:長期ほどヘッジなしを基本にしやすい
- 収入通貨:生活費に直結するなら変動が気になる(ヘッジありの安心感)
- メンタル耐性:為替でビビって売るなら、ヘッジありで“続ける”方がいい
要注意|分配型で勘違いしやすいポイント
分配金=利益じゃない(基準価額との関係)
- 分配金の原資は、運用益だけでなく元本の取り崩しになる場合もあります
- 分配が出ると、その分だけ基準価額は下がりやすい
「毎月◯円もらえるからお得」ではなく、
“トータル(基準価額+受取分配)で増えているか”で判断しましょう。
毎月分配の落とし穴(よくある失敗)
- 目的が資産形成なのに、毎月分配を選んで複利が効きにくい
- 分配金を使ってしまい、実質的に取り崩しになっている
- 相場が悪いと分配が減ってストレス→売却
対策としては次の点を意識して商品を選ぶことです。
- 資産形成なら「年1回/奇数月」に寄せる
- 分配目的なら「使う/再投資する」をルール化
予想分配金提示型の注意点
予想分配金提示型の“予想”とは保証ではありません。
- 目標分配額(予想)は事前提示されますが、条件を満たさないと無配もあり得ます
- 「毎月絶対◯円が必要」な人の“生活費ど真ん中”には置かない方が安全です
インベスコを選ぶ理由はある?代替投資先と簡単に比較
ここでは「世界のベストを選ぶ理由があるか」を整理しておきます。(この記事ではインベスコの世界のベスト8種類の選び方に焦点を当てているため軽くにしています。)
(用語)
- 全世界株式(オルカン):全世界株に分散する代表的なインデックス投信の通称
- AB:アライアンス・バーンスタイン(AllianceBernstein)系ファンドの略称
- オルタ:オルタナティブ投資(株・債券以外の資産/戦略)の総称
参考:コストとリターンの目安(比較の観点)
| 商品例 | 直近1年リターン例 | 信託報酬(年率) |
|---|---|---|
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | +19.24% | 0.0814% |
| eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン) | +23.02% | 0.05775% |
| 世界のベスト(年1回決算Hなし) | +15.54% | 1.903% |
| ABグローバル・グロース | +5.61% | 1.705% |
※数値は比較用の例。期間や相場環境で変わります。
S&P500/全世界株式(オルカン) vs 世界のベスト
- インデックスファンドは信託報酬が低く、長期ではコスト差が効きやすい
- 世界のベスト(アクティブファンド)は信託報酬が高いぶん、「選ぶ理由」が必要
それでも世界のベストを選ぶ理由が出るのは、
- 指数より厳選・品質重視の運用に期待したい
- 分配設計(毎月・隔月など)を目的として使いたい
- 自分のルールで、アクティブを一部組み入れたい
など、目的がはっきりしているときです。
目的が“資産形成だけ”なら、インデックスが強い選択肢になりやすいです。
他のアクティブ(AB)との違い
- 世界のベスト:成長・配当・割安の3観点で「優良株を厳選」
- AB系:成長テーマ寄りの色が強く、値動きも大きくなりやすい傾向
アクティブは“当たり外れ”があります。
- 期待する運用スタイルに納得できるか
- コストを払う理由が言語化できるか
を基準にするとブレにくいです。
オルタ(REIT・金・コモディティ・ヘッジファンド型・暗号資産)との役割
オルタは「世界株の代わり」ではなく、基本的には役割が別と考えるべきです。
- 世界のベスト:世界株の中で、厳選アクティブを使う選択肢
- オルタ:世界株“以外”を混ぜて、値動きをならす選択肢
オルタの特徴についても簡単に整理しておきます。
- REIT:インカム(分配)+不動産市況。株と違う値動きになりやすい
- 金:守り・インフレ耐性。長期で“ゼロ成長”の期間もある
- コモディティ:インフレ局面の分散要員。値動きは荒め
- ヘッジファンド型:相場耐性を狙うが高コストになりがち
- 暗号資産:ボラティリティ極大。ポートフォリオのごく一部で
よくある質問|疑問を一気に解消
まとめ|迷ったらこれ
今回はインベスコの「世界のベスト」8種類の選び方について整理しました。
まとめると次のようになります。
- 資産形成・NISAで迷ったら:年1回 or 奇数月 × 基本はヘッジなし
- 分配目的(毎月の収入):毎月決算型(為替が不安ならヘッジあり)
- 毎月◯円の目安が欲しい:予想分配金提示型(毎月)(保証ではない前提で)
今回の記事があなたにとってのベストの選択をできる材料になれば幸いです。
NISA口座でなく、特定口座で運用するのであれば、
そのファンドを代用FXに利用して資金効率を上げる方法があります。
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